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肺癌の分子標的治療

筆者: 呼吸器外科 科長 三浦 弘之 掲載日:2015/11/11

肺癌の分子標的治療

 ・分子標的治療ってなんですか(?_?)?

 癌細胞の増殖や転移を起こす特定の分子だけを攻撃する治療です。今までの抗癌剤は細胞が分裂するところを障害することによって細胞を壊してきましたが、正常の細胞が分裂しているところも障害するため、副作用が強く出ていました。

 ・どんな薬があるのですか(+o+)?

 一つ目は血管新生阻害剤。癌が成長するのに栄養分が必要ですが、その供給路である血管の新生を止め、兵糧攻めにするものです。二つ目は上皮成長因子阻害剤。癌細胞も上皮の一種で、その成長を止めてやるもの。三つ目はALK融合遺伝子阻害剤。ALK融合遺伝子を阻害して癌の発育を止めるものです。

 そんなにあるのですか?肺癌は駆逐されますね(^O^)/

 残念ながら、効く腫瘍には限りがあります。血管新生阻害剤は単独では効果が弱いため、抗癌剤と一緒に用いる必要があり、扁平上皮癌という肺癌の種類では、喀血の危険性があるため使用できません。上皮成長因子阻害剤は上皮成長因子に変異がある肺癌にしか効きません。また使用している最中に耐性遺伝子が働いてくることもあります。ALK融合遺伝子はその遺伝子を持っている4%ほどの肺癌にしか有効性はありません。

 ・すべての肺癌に聞くわけではないのですか(T_T)・・・

 今後、上皮成長因子阻害剤の耐性遺伝子を攻撃する薬剤や、癌を攻撃してくれるはずのリンパ球の働きを癌が抑えている場合、その抑制機能をはずす薬も開発されています(免疫チェックポイント分子阻害剤)。あきらめずに治療を続けていただければ、今まで夢だった薬が開発されてきます。一緒にがんばりましょう(^_^)v!


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