東京医科大学八王子医療センター看護部
看護部|東京医科大学八王子医療センター

2018.04.03救命病棟での看護の動力になるもの

 A3E(救命病棟1)は今年新設された病棟で、入院対象となる患者さんは救急で来院されたすべての診療科の方です。看護師は、患者さんの全身状態を継続的にモニタリングし、異常の早期発見、的確なアセスメントに基づいたADL介助、回復促進のためのケアを行います。このような看護を提供するためには、あらゆる診療科領域の急性期看護実践能力が求められます。そのため、スタッフはどのような病態の患者さんであっても最善の看護が提供できるよう、日々積極的に自己研鑽を重ねています。新人に対しては、幅広い領域の看護を習得することが出来るよう、クリニカルラダーによる段階的な学習プログラムがあります。新人が1人で、多様な病態の患者さんに対応することは困難なことですが、チームの一員として、先輩のサポートを受けながら看護実践を積み重ね、急性期看護のエキスパートに成長できるよう、日々頑張っています。
 当病棟の患者さんの滞在期間は短く、また、意識状態が低下していることもあります。そのため十分なコミュニケーションが取れないまま一般病棟へ移動となり、関わりが終了してしまうこともあります。
 ある時、交通外傷で来られた男性患者さんを担当しました。この患者さんはコンパートメント症候群という疾患になってしまい、左下肢の切断術をしなければならない状況でした。手術後は気分の落ち込みもあり「もうどうなってもいい」などの投げやりな発言も聞かれていましたが、傾聴しながら患者さんの気持ちに寄り添うようにしました。その後、全身状態が安定し一般病棟へ移動となりました。一般病棟でリハビリを積極的に行い、松葉杖を使用し自力でA3E病棟まで顔を出して下さいました。このときの顔は朗らかで、笑顔で我々と会話しました。
 この様に、回復し自立に向かっていく患者さんの姿を見ると看護師としてのやりがいを感じ、次の看護への動力になります。重篤で回復が難しく、厳しい状況での看護が求められる場面も多くありますが、常に最善の看護提供が行えるよう努めていきたいと思っています。
A3東病棟 清水 龍 一覧をみる

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