東京医科大学八王子医療センター看護部
看護部|東京医科大学八王子医療センター

2019.06.04患者さん、家族の思いに寄り添う終末期看護

 D3病棟は、眼科・血液内科・消化器外科・リウマチ科の混合病棟です。周術期から終末期までを対象とした患者さんが入院されています。
 先日、当病棟で最期を過ごされたAさんのご家族が挨拶に来てくださいました。気丈にされていましたが、病室の方を見ると涙され、いろいろなお話をしてくださいました。
 Aさんは入院時、痛みのため麻薬を投与しており、目を閉じ、ほとんど発語もない状態でした。ある時、ご家族がAさんのメモ帳に「死にたい、家族への感謝、主治医に会いたい」など書かれているのを見つけ、看護師へ「希望を失っているかもしれない。少しでも希望をもってもらいたい」と相談されました。Aさんが「散歩や入浴をしたい」と話していたという情報から、ケアに取り入れることにしました。
 苦痛がないように、緩和ケア認定看護師とも相談をしながら、体調のよい日に入浴をしました。お湯につかった時、Aさんは笑顔になり、ご家族と一緒にピースサインで写真を撮りました。また車椅子で散歩へ行った時も、風にあたり景色を見ながらご家族と一緒に過ごすことができました。
 患者さんは病との戦いの中で、時には希望を失いかけてしまうこともあると思います。そして残されたご家族は、大切な人を失い喪失と立ち直りの間で揺れ動き、精神的に不安定になります。Aさんのご家族は、涙しながらも看護師と話をして笑顔も見られました。看護師へ話す内容は悲しい思い出であっても、そのような時に寄り添い傾聴してくれる人がいることは、心強く感じるのではないでしょうか。
 私たち看護師は、患者さんの思いを引き出し、限りある時間の中で、患者さんと家族に寄り添ったケアをこれからも続けていきたいと思います。
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