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眼科

眼科

はじめに

ご挨拶

「はやい・やすい・うまい」
2017年を迎え、米国では特異な大統領が登場し、世界情勢が見えない時代に突入しております。そんな中、八王子医療センター眼科でも、大きな変革に飲み込まれています。

まず、担当医師の交代がありました。昨年12月末をもって、3年間にわたっては八王子医療センターを支えてくれた小竹修助教と、神経眼科や腫瘍疾患・炎症疾患といった難治疾患を担当し、後進の指導にも定評のあった馬詰和比古講師が新宿病院に転任となってしまいました。後任として新年1月より、若くて勉強熱心、指導医からの信頼も厚い内海卓也医師が新宿病院から赴任、そして1年間の米国留学で知識と技術にさらに磨きをかけてきた野間英孝准教授が帰任してくれました。これに伴い、外来医師の担当日程に若干の変更がありますのでご留意ください。

外来ではレイアウトを変更し、外来待ち時間を平均30分ほど短縮させることが出来ました(はやい)。また、昨年の手術件数は本橋良祐助教の活躍もあり、白内障手術、硝子体手術とも過去最高の件数となりました。手術までの待機時間も関連病院との連携を進めた結果、従来のほぼ半分ほどになっております(はやい)。また、安田佳奈子講師や藤井敬子助教という可憐な女性医師が親しみ(やすい)雰囲気を作ってくれています。そして最先端の治療を取り入れることで、現状での最高の医療を巧みの技とし提供しております(うまい)。このように「(対応が)はやい・(親しみ)やすい・(診療技術が)うまい」を三本柱に、多摩地区のみなさまの「目」を守っていきたいと思います。

志村先生 2017年2月21日
東京医科大学八王子医療センター眼科
診療科長 教授 志村雅彦






2015年東京医科大学八王子医療センター眼科 臨床研究協力施設

ご支援感謝いたします。

多摩眼科クリニック八王子市散田町井上博先生
えびさわ眼科クリニック八王子市平岡町魵澤伸介先生
知慧会 森眼科あきる野市秋川森智之先生
三田眼科クリニック八王子市めじろ台三田真史先生
山口眼科クリニック八王子市旭町山口伸幸先生
みなみ野眼科クリニック八王子市西片倉藤田哲先生
加藤眼科上野原市上野原加藤みつ江先生
野村眼科医院都留市四日市場野村道子先生
博順会 大熊眼科八王子市千人町大熊京子先生
菊池眼科医院八王子市子安町菊池信介先生
倉田眼科医院八王子市寺町倉田美樹先生
藤田眼科八王子市横山町藤田聡先生
高山外科眼科医院八王子市大楽寺町高山宏夫先生
きむら眼科八王子市子安町木村隆先生
近藤眼科八王子市横山町今野公士先生
よしこ眼科クリニック八王子市兵衛赤坂佳子先生



 診療連携病院

公立阿伎留医療センターあきる野市引田
守成会 広瀬病院相模原市緑区久保沢
興和会 右田病院八王子市暁町
都留市立病院山梨県都留市つる




八王子医療センター眼科手術実績(件数)


術式2012年度2013年度2014年度2015年度
硝子体手術373403408417
白内障手術1,3031,4141,4261,497
緑内障手術6161416
斜視手術20181210
眼瞼手術11291522
その他
(硝子体注射、
光凝固など)
255251387496



当科の特色

“目は心の窓”と言われているように、外界からの情報のおよそ80%は視覚を通して獲得されており、社会構造が高度化した現代において、“ものが見えること” の重要性が増していることに異論はないと思われます。その中で、視力の維持に直接携わる科として、私たちは最先端の診療を提供すべく、日夜努力しております。しかしながら、未だ治療法のない疾患、原因さえ分からない疾患が数多く存在するのも事実であり、日々の診療の中で気付いた所見や経過を検討し、議論を重ねて、国内・海外の学会などに積極的に発信することで、“現在、世界的に見ても最高峰の眼科医療レベルにある”ことを目標に医療を行っています。

日本における後天的失明原因は以下の通りですが、この中で、治療法が確立しているのは6位の白内障だけです。

1. 緑内障 20%6. 白内障 3%
2. 糖尿病網膜症 18%7. 外傷 3%
3. 網膜色素変性症 14%8. 脳障害 2%
4. 加齢黄斑変性 9%9. 角膜混濁 1%
5. 高度近視 8%10. その他19%

Geriatric medicine (2006) 44(9) 1221-4

そこで、当科における上記の疾患に対する取り組みを一部ですがご紹介したいと思います。

1位の緑内障は、未だ原因さえ分からず、治療法も眼圧下降のみですが、低眼圧でも進行する症例もあり全世界の眼科医が苦悩する疾患でもあります。当科では、緑内障によって最も障害を受ける視神経線維の厚みを測定するとともに、眼球内の血流速度を測定することで、緑内障の進行のメカニズムを解明しようとしております。また、患者さん個人の自動視野計のデータを数値化して永久管理するシステムを導入し、過去の診療経過から未来の視野障害の進行の程度を予測できるようにしました。

2位の糖尿病網膜症は、血糖コントロールと網膜光凝固の普及によって、失明を予防できるようになってきましたが、網膜の中でも視力を司る黄斑部が浮腫を起こし、視力が著しく低下する黄斑浮腫が問題になっています。当科では、世界に先駆けて黄斑浮腫に対する選択的な治療法を導入しており、黄斑浮腫の形態を分類することで抗VEGF抗体、ステロイド、局所光凝固、硝子体手術といった治療法を行うことで、視力の改善・維持を目指しています。
なお、硝子体出血や網膜剥離、眼圧上昇などの進行性の強い増殖糖尿病網膜症に対しては積極的に硝子体手術を行っております。当科では新たに小切開硝子体手術システムに加え、広角観察システムや内視鏡観察システムを導入して、現時点での最高レベルの手術技術を提供することが可能です。しかしながら、どんなに最高の技術を駆使しても、血糖コントロールが安定しない症例や、長期間網膜症を放置された症例などは、未だに難治であることも事実ですので、早めの来院をお勧めいたします。

3位の網膜色素変性症は、遺伝性の強い疾患と言われ、現在いくつかの原因遺伝子が特定されてきていますが、治療法はなく、唯一の望みはiPS細胞を用いた再生治療と考えられています。現状での問題点はこのiPS細胞を網膜の下に移植する技術と、iPS細胞を脳細胞に繋げる技術が確立していないことですが、当科では前者の技術を確立させるべく、網膜下への手術操作を積極的に行っています。

4位の加齢黄斑変性は脈絡膜新生血管と呼ばれる異常な血管が網膜の下に出来てしまう疾患であり、現在はこの新生血管の発症に関わる物質である血管内皮増殖因子(VEGF)に対するワクチンともいうべき抗VEGF抗体の毎月投与によって病状の抑制が行われています。最近では作用時間の長い抗VEGF抗体であるVEGF trapがいち早く導入されており、従来の投与によって十分な効果の得られない疾患に対しての成果が期待されています。また、網膜下に出血が起こってしまい治療適応外となってしまった症例に対しても、網膜下の出血塊を除去する技術によって手術をし、一部改善がみられております。

5位の高度近視について、難治疾患である黄斑円孔網膜剥離を生じた症例に対しては、積極的な広範囲内境界膜併用硝子体手術によって、復位率は70%を超えています。また、黄斑萎縮症例についてもFDA(アメリカ食品医薬品局)認可のサプリメント療法の相談なども行っています。

6位の白内障については、小切開による超音波発振による水晶体破砕法で行っていますが、従来の縦方向超音波発振に変えて、最新の縦横発振による手術器械を導入し、より短時間での白内障手術を可能にしました。また、ご希望に応じて両眼同日の手術にも応じております。なお、日帰り手術に関しましては、術前術後の連日の外来通院による安全性が担保できないことから当院では薦めておりません。詳しくは担当医とご相談ください。


スタッフ紹介

身分 診療職 氏名 資格 専門分野 略歴
志村雅彦 教授
医学博士
科長 しむら まさひこ
志村 雅彦
日本眼科学会指導医
日本眼科学会専門医
PDT認定医
米国眼科アカデミー会員
米国視覚研究会員
網膜硝子体
黄斑部疾患
平成3年
東北大学卒
平成7年
東北大大学院卒
野間英孝 准教授
医学博士
副科長
病棟医長
のま ひでたか
野間 英孝
日本眼科学会指導医
日本眼科学会専門医
PDT認定医
米国眼科アカデミー会員
米国視覚研究会員
黄斑部疾患
緑内障
平成4年
久留米大学卒
平成18年
広島大大学院卒
安田佳奈子 講師
医学博士
医局長
外来医長
やすだ かなこ
安田 佳奈子
日本眼科学会指導医
日本眼科学会専門医
白内障
網膜硝子体
平成9年
山形大学卒
平成16年
東北大大学院卒
藤井敬子 助教   ふじい けいこ
藤井 敬子
  眼科一般
斜視・弱視
平成25年
東京医科大学卒
内海卓也 後期
研修医
  うつみ たくや
内海 卓也
  眼科一般 平成26年
東京医科大学卒
兼任助教   ふじた さとし
藤田 聡
日本眼科学会専門医 角膜・結膜
眼科一般
平成11年
東京医科大学卒




外来受診について

紹介状の有無にかかわらず診察いたしますので、お気軽にご来院ください。 ただ、当院は急性期地域中核病院であるため、病状の安定した方はお近くの眼科との連携で診療を行う場合が多いので、地元にかかりつけ眼科をおつくりになられることを推奨いたします。




眼科を受診される皆様へ

診察時に瞳を拡大させる点眼薬を使用することがあります。この場合は4-5時間車の運転ができなくなりますので、ご自身の運転での来院はご遠慮くださいますようお願いいたします。また、大変心苦しいのですが、患者数の増加に伴い待ち時間は長くなっておりますので、御来院の際はお時間に余裕をもってお越し下さるようにお願いいたします。ご協力のほどよろしくお願いいたします。


視能訓練士の予約について

視野検査ならびに視能訓練士の施行する検査や訓練を予約された方で、予約の変更またはキャンセルが
必要な場合は 042-665-5611 内線3175 視能訓練士までご連絡下さい。



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