皮膚科

診療受付時間

月曜日〜金曜日  8:30〜11:00
第1・3・5土曜日  8:30〜10:00

休診日

日曜日 / 祝日 / 第2・4土曜日
4月の第3土曜日 / 年末年始

住所

〒193-0998
東京都八王子市館町1163番地

042-665-5611
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〒193-0998
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ご挨拶

診療科長 梅林 芳弘イメージ

診療科長
梅林 芳弘

皮膚科では、皮膚や毛髪,爪など,眼に見える部位の様々な病気の診断、治療を行っております。

皮膚科学は、経験に基づいた幅広い基礎知識、臨床知識が必要とされます。当科では日本皮膚科学会皮膚科専門医が責任を持って診療にあたり、高度かつ先進的な医療水準を保つ努力をしています。

外来受診方法

できるだけ紹介状を持って受診して下さい(紹介状がない場合も診療いたします)。
午前11時(第1・3・5土曜日は午前10時。第2・4土曜日は休診)まで受け付けています。
予約外再診の診療は午前11時すぎから始まります。予約外再診の患者さんは平日午前11時、土曜日午前10時までに受付してください。
なお、緊急の場合は看護師にお知らせください。

お知らせ

お問い合わせは平日午後3時~4時半の間、皮膚科の外来にお願いします。
乾癬、白斑、菌状息肉症などにnarrow-band UVB治療を行っています。
乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、化膿性汗腺炎、壊疽性膿皮症に生物学的製剤による治療を行っています。

対象となる症状

皮膚疾患全般が対象です。主な疾患をあげました。

  • アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎,蕁麻疹・血管浮腫などの皮膚アレルギー疾患

  • メラノーマ、菌状息肉症などの皮膚悪性腫瘍

  • 脂漏性角化症,粉瘤などの皮膚良性腫瘍

  • 天疱瘡、類天疱瘡などの水疱性疾患

  • 掌蹠膿疱症などの膿庖症

  • 乾癬、扁平苔癬などの炎症性角化症

  • たこ、うおのめ、魚鱗癬などの角化症

  • 丹毒、蜂窩織炎などの細菌感染症

  • 非結核性抗酸菌症などの抗酸菌感染症

  • 帯状疱疹、単純ヘルペス、水痘などのウイルス感染症

  • 水虫などの真菌症

  • 梅毒などの性感染症

  • やけど,しもやけなどの物理化学的皮膚障害

  • 皮膚血管炎や血行障害などの脈管性疾患

  • エリテマトーデス、皮膚筋炎、強皮症などの皮膚の膠原病

  • 環状肉芽腫、サルコイドーシスなどの肉芽腫

  • ほくろなどの母斑や、神経線維腫症、結節性硬化症などの母斑症

  • にきび、化膿性汗腺炎などの付属器疾患

実施している検査

貼布試験(パッチテスト) プリックテスト 特異的IgE(MAST36アレルゲン)
リンパ球刺激試験 KOH直接鏡検法(真菌検査) 水痘帯状疱疹ウイルス迅速検査
ダーモスコピー 皮膚生検 超音波
CT MRI PET・CT
  • 実施している検査-パッチテスト、プリックテスト

    パッチテスト、プリックテスト

  • 実施している検査-ダーモスコピー

    ダーモスコピー

行っている治療

診療案内・治療法

湿疹・皮膚炎

皮膚疾患の中で最も多い疾患群です。接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性皮膚炎などが含まれます。主に外的刺激が誘因になり、治療は塗り薬が中心です(外用療法)。接触皮膚炎では、原因物質を貼布試験(パッチテスト)で検索します。アトピー性皮膚炎の重症例には、入院加療、光線療法、免疫抑制薬やJAK阻害薬の内服、生物学的製剤(抗IL-4/13受容体抗体,抗IL-31受容体抗体)の注射などさまざまな治療オプションがあります。皮脂欠乏性皮膚炎は、特に乾燥しやすい冬場に下腿を中心に痒くなる疾患で、薬物療法に加えて、日常生活における注意が重要です。食事や入浴の仕方など、詳細に助言させていただきます。

蕁麻疹・血管浮腫・アナフィラキシー

蕁麻疹は、蚊に刺されたような痒い発疹が出て数時間で消える疾患です。類縁の疾患に、まぶたや唇が腫れる血管性浮腫、口の中がイガイガする口腔アレルギー症候群があります。IgE(MAST)やプリックテストで原因を検索し、飲み薬(抗ヒスタミン薬)で治療します。重症の場合は、血圧が下がって意識を失ったり、のどが腫れて呼吸困難に陥ったりします。このような状態をアナフィラキシーといい、原因検索が特に重要です。アナフィラキシーには携帯用の注射薬(アドレナリン)を処方します。なお、蕁麻疹が繰り返し6週間以上続く場合を慢性蕁麻疹と言います。この場合は、原因を特定できないことが多く(特発性の蕁麻疹)、体の中を徹底的に調べても多くは空振りに終わります。原因に執着しないで、症状をコントロールできる治療法を見つける方が大事です。難治な慢性蕁麻疹には、注射薬(抗IgE抗体)もあります。
血管性浮腫の中には、上記の抗ヒスタミン薬やアドレナリンが効かない遺伝性血管性浮腫という疾患があります。日本で確認されているのは400人強ですが,ほかにも診断されていない患者さんが2000人程度いると推定されています。通常の血管性浮腫よりも症状が強く,窒息に到るほどの浮腫や激しい腹痛を伴いますので,正しい診断・治療・予防が必要です。

薬疹

薬によって生じた発疹を薬疹といいます。多くは発疹だけで終わりますが、発熱や肝障害を伴うこともあります。皮膚が破綻してやけどのようになってしまうものにスチーブンス-ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症があり、入院の上全身管理が必要になる最重症型です。原因薬剤の検索にはリンパ球刺激試験が安全ですが、感度が低いのが欠点です。治療は、ステロイドパルス、免疫グロブリン療法、血漿交換などを行います。

乾癬

銀白色の鱗屑を付着した境界明瞭な紅斑が特徴的な疾患です。近年圧倒的な治療効果を見せている生物学的製剤が最も広く使われている疾患領域で、抗TNFα製剤、抗IL-17製剤、抗IL-23p19製剤などラインアップが豊富です。なお、1割強の乾癬患者さんには関節炎(関節症性乾癬)が生じ、進行すると不可逆性の関節破壊を来たします。その前の段階で生物学製剤などを用いて治療介入することが重要です。その他、乾癬の治療には外用療法、免疫抑制薬の内服療法、光線療法などを行います。当科では約130人の乾癬患者さんが内服薬ないし注射薬による全身療法を行っています。そのうちおよそ6割にあたる80人程度が生物学的製剤を使い、良好な治療効果を得ています(2022年12月現在)。最近,生物学的製剤の対象疾患が拡がり,掌蹠膿疱症,化膿性汗腺炎,壊疽性膿皮症にも使用可能になりました(これらの疾患で生物学的製剤を使用しているのは15人程度です)。

白癬

白癬はカビ(真菌)による皮膚疾患で、いわゆる水虫とは足に生じた白癬(足白癬)をいいます。皮膚表面の角層を採取して、水酸化カリウム(KOH)液で溶かし、顕微鏡で真菌を確認して診断を確定させます(KOH直接鏡検法)。この作業を抜きにして、見た目や痒みだけで水虫と診断することはできません。足白癬は基本的にクリームで治療します。水虫が爪に入ったものが爪白癬ですが、こちらは飲み薬が必要になることが少なくありません。飲み薬は塗り薬よりも副作用のリスクが高いため、まず真菌をしっかり証明してから、正しい治療を始めるべきです。

帯状疱疹

みずぼうそう(水痘)を感染してから体の神経節に眠っていたウイルスが、様々なストレスをきっかけに再活性化し、通常1本の神経に沿って水疱を作るのが帯状疱疹です。神経は左右一対ですので、左右どちらか片側にできます。痛みが先行することが多く、発疹が治った後も神経痛のみ長く続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。診断は、診察室で迅速キットを用いて5分で行えます。治療は抗ウイルス薬ですが、軽症であれば1日1回の飲み薬、重症例では入院の上1日3回点滴加療を行います。抗ウイルス薬の投与は1週間です。

皮膚腫瘍

皮膚のしこりの多くは放置していると大きくなります。これらは腫瘍であり、小さいうちに手術してしまえば、傷が小さくて済みます。中には悪性のものもありますので、一度は皮膚科の診察を勧めます。表面的なものであれば、ダーモスコピーという器械(偏光レンズやゼリーにより乱反射を抑制して観察する道具)を用いた検査が簡便かつ有用です。表面は普通の皮膚でやや深いところにしこりがある場合は超音波やMRIを用います。最終診断は、一部または全部を摘出して病理検査を行うことによりますが、当科では、病理診断にも力を入れています。悪性腫瘍には、基底細胞癌、有棘細胞癌、光線角化症、ボーエン病、乳房外パジェット病、皮膚リンパ腫などがあります。時に予後の悪い腫瘍は、メラノーマと血管肉腫です。悪性腫瘍の転移の検索には、CTやPET・CTを用います。メラノーマの場合、所属リンパ節への転移をセンチネルリンパ節生検という手法で検索します。転移性メラノーマの治療には、近年注目を浴びている抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬を用います。

主な診療実績

  • 年間手術数(病理報告書作成)
  • 内訳(皮膚悪性腫瘍)

医師紹介

  • 教授

    うめばやし よしひろ

    梅林 芳弘

    担当曜日

    月、火、木、金

    [資格]

    日本皮膚科学会 認定専門医

    日本アレルギー学会 認定専門医

    [特に専門とする領域]

    皮膚悪性腫瘍、アレルギー性皮膚疾患、皮膚病理

  • 教授

    かとう ゆきひこ

    加藤 雪彦

    担当曜日

    火、木、金、土

    [資格]

    日本皮膚科学会 認定専門医

    日本アレルギー学会 認定専門医/指導医

    日本抗加齢学会 専門医

    日本体育協会 スポーツドクター

    [特に専門とする領域]

    皮膚悪性腫瘍、アレルギー性皮膚疾患、AIDS関連皮膚疾患

  • 助教

    かりや たかゆき

    刈谷 隆之

    担当曜日

    月・水・木

    [資格]

    日本皮膚科学会 認定専門医

    [特に専門とする領域]

  • 後期臨床研修医

    ほしの ゆう

    星野 優

    担当曜日

    火・水

    [特に専門とする領域]

  • 後期臨床研修医

    なかざわ あみか

    中澤 亜美香

    担当曜日

    月・金

    [特に専門とする領域]

  • 兼任講師

    きしだ こうすけ

    岸田 功典

    担当曜日

    不定期

    [資格]

    日本皮膚科学会 認定専門医

    [特に専門とする領域]

    皮膚科一般

  • 兼任助教

    みねむら とくや

    峯村 徳哉

    担当曜日

    [資格]

    日本皮膚科学会 認定専門医

    [特に専門とする領域]

    皮膚科一般