医療の質指標

診療受付時間

月曜日〜金曜日  8:30〜11:00
第1・3・5土曜日  8:30〜10:00

休診日

日曜日 / 祝日 / 第2・4土曜日
4月の第3土曜日 / 年末年始

住所

〒193-0998
東京都八王子市館町1163番地

042-665-5611
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〒193-0998
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全体指標

クオリティ・インディケーター(QI)とは、医療の安全性や有効性、適切性などを数値化し、医療の質を「見える化」するための指標です。これらの指標を定期的に測定・分析することで、現在の医療水準を把握し、課題の抽出や改善活動につなげています。また、「日本医療機能評価機構 医療の質可視化プロジェクト」、「日本病院会 QIプロジェクト」に参加し、自院の強みや課題を客観的に把握し、より安全で質の高い医療の提供に努めています。今後も、医療の質の向上と患者さんに信頼される病院づくりを目指し、継続的な改善活動に取り組んでまいります。

【1】入院患者満足度

指標の意義

入院中に受けた医療や看護、職員の対応、療養環境などに対する患者さんの評価を示す指標です。患者さんの声を医療サービスの改善に活かし、より安心して入院生活を送っていただくことを目的としています。

指標の定義・算出方法
割合
2024年度 89.7%
2025年度 87.1%

分子:入院患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか」の設問に「満足+やや満足」と回答した患者数
分母:満足度調査項目に回答した患者数

分析・考察

2025年度の入院患者満足度は2024年度からやや低下しましたが、多くの患者さんから高い評価をいただいています。満足度調査では、診療内容や職員の対応に対する評価が高い一方で、療養環境や入院生活に関するご意見の他、面会時間についてのご意見もいただいています。今後も患者さんからのご意見を真摯に受け止め、より快適で安心できる入院環境の整備とサービス向上に取り組んでまいります。

【2】外来患者満足度

指標の意義

外来受診された患者さんの満足度を示す指標です。診療内容だけでなく、受付・会計・待ち時間など外来サービス全体の質を評価しています。

指標の定義・算出方法
割合
2024年度 78.5%
2025年度 79.3%

分子:来患者への満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか」の設問に「満足+やや満足」と回答した患者数
分母:満足度調査項目に回答した患者数

分析・考察

2025年度の外来患者満足度は2024年度からわずかに改善しました。職員対応や診療内容について一定の評価をいただいている一方で、待ち時間に関するご意見が引き続きみられています。今後も診療体制や予約運用の見直しを行い、患者さんの利便性向上に努めてまいります。

【3】紹介割合

指標の意義

地域の医療機関から紹介を受けて受診された患者さんの割合を示す指標です。地域医療連携の状況や急性期病院としての役割を評価します。

指標の定義・算出方法
割合
2024年度 90.2%
2025年度 92.0%

分子:(紹介患者数+救急搬送患者数)
分母:初診患者数

分析・考察

2025年度の紹介割合は2024年度から上昇しました。地域の医療機関との連携がさらに強化され、多くの患者さんを受け入れることができた結果と考えられます。今後も地域の中核病院として高度急性期・急性期医療を提供し、地域医療機関との連携強化に取り組んでまいります。

【4】逆紹介割合

指標の意義

急性期治療を終えた患者さんを地域の医療機関へ紹介する割合を示す指標です。地域完結型医療の推進につながります。

指標の定義・算出方法
割合
2024年度 68.8‰
2025年度 62.4‰

分子:逆紹介患者数
分母:(初診+再診患者数) 単位:‰パーミル(×1000)

分析・考察

2025年度の逆紹介割合は2024年度からやや低下しましたが、施設基準を十分に満たしています。今後も地域の医療機関との連携を深め、患者さんが住み慣れた地域で継続的な診療を受けられる体制を維持してまいります。

【5】退院後4週間以内の予定外再入院割合

指標の意義

退院後の治療や療養支援が適切に行われたかを評価する指標です。

指標の定義・算出方法
前回退院から4週間以内に計画外で再入院した患者 退院患者数 割合
2024年度 176 14,258 0.62%
2025年度 415 14,379 2.88%

分子:分母のうち、前回退院から4週間以内に計画外で再入院した患者
分母:退院患者数

分析・考察

2025年度の予定外再入院割合は2024年度より増加しました。再入院には患者さんの高齢化や基礎疾患の重症化、治療継続が必要な症例など様々な要因が含まれます。今後は再入院症例の詳細な分析を行い、退院支援や地域連携のさらなる充実により再入院の低減を目指してまいります。

【6】退院後7日以内の予定外再入院割合

指標の意義

退院直後の治療効果や退院指導の適切性を評価する指標です。

指標の定義・算出方法
前回退院から7日以内に計画外で再入院した患者 退院患者数 割合
2024年度 126 14,258 0.88%
2025年度 175 14,379 1.21%

分子:分母のうち、前回退院から7日以内に計画外で再入院した患者
分母:退院患者数

分析・考察

2025年度は前年度よりわずかに上昇しましたが、依然として低い水準を維持しています。今後も退院時指導の充実、多職種による退院支援、地域医療機関との連携強化を継続し、安心して退院できる体制づくりを進めてまいります。

【7】脳梗塞の診断で入院し、入院後早期にリハビリ治療を受けた患者の割合

指標の意義

脳梗塞発症後できるだけ早期にリハビリテーションを開始し、機能回復や社会復帰につなげるための指標です。

指標の定義・算出方法
割合
2024年度 60.8%
2025年度 83.9%

分子:分母のうち、入院後早期(3日以内)にリハビリテーション治療を受けた患者
分母:18 歳以上の脳梗塞の診断で入院した患者

分析・考察

2025年度の実施率は2024年度から大きく向上しました。脳卒中治療に携わる医師、看護師、リハビリスタッフが連携し、発症早期から積極的なリハビリテーションを提供できた成果と考えられます。今後も早期介入を継続し、患者さんの機能回復と早期社会復帰を支援してまいります。

【8】薬剤管理指導実施割合(実施患者数ベース)

指標の意義

薬剤師による服薬指導や薬学的管理の実施状況を示す指標です。安全で適切な薬物療法の提供につながります。

指標の定義・算出方法
新入院患者数 薬剤管理指導実施率
2024年度 14,340 68.2%
2025年度 14,401 69.0%

分子:分母のうち薬剤管理指導を受けた患者数
分母:入院患者数

分析・考察

薬剤管理指導実施率は年々着実に向上しています。病棟薬剤師の積極的な介入や業務効率化により、多くの患者さんへ薬剤指導を提供できるようになりました。今後も多職種と連携しながら、安全で質の高い薬物療法を支援してまいります。

■リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率(2025年6月~2026年5月)

分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した退院患者数
分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数
割合
1,506 1,345 89.31%

■血液培養2セット実施率(2025年6月~2026年5月)

分母:血液培養オーダー日数 分子:分母のうち、血液培養オーダーが
1日に2件以上ある日数
割合
5,049 3,721 73,70 %

■広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率(2025年6月~2026年5月)

分母:広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数
分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの
間に細菌培養同定検査が実施された患者数
割合
1,078 933 86.55%

■転倒・転落発生率(2025年6月~2026年5月)

分母:退院患者の在院日数合計 分子:退院患者の転倒回数合計 割合【数値】 割合【表示用】
152,968 326 0.00213 2.13‰

■転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率(2025年6月~2026年5月)

分母:退院患者の在院日数合計 分子:3b以上の転倒回数合計 割合【数値】 割合【表示用】
152,968 3 0.00002 0.02‰

■手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率(2025年6月~2026年5月)

分母:全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された手術件数
分子:分母のうち、手術開始前1時間以内に
予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
割合
3,346 3,300 98.62%

■d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率(2025年6月~2026年5月)

分母:退院患者の在院日数合計 分子:褥瘡の発生患者数 割合
127,369 148 0.12%

■65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合(2025年6月~2026年5月)

分母:65歳以上の患者 分子:分母のうち、栄養アセスメントが実施された患者 割合
8,582 8,516 99.23%

■身体的拘束の実施率(2025年6月~2026年5月)

分母:退院患者の在院日数合計 分子:分母のうち、身体的拘束日数合計 割合
152,968 19,457 12.72%

疾患別指標

臨床指標(Clinical Indicator)とは、医療の質を定量的に評価する指標のことで、当センターでは患者さんが診療を受ける際の一つの目安として、「DPC」の算定内容に基づき、厚生労働省が指定する以下の7つの項目について、1年間の診療実績を開示いたします。

【集計対象】

令和6年度に健康保険証を使用して入院された患者さんの診療データ

【DPCとは】

疾患をWHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類に基づき「重症度」「年齢」「手術・処置の有無」「副傷病名」等で細分化した「診断群分類」を指します。主治医はこの分類から入院患者毎に「人的・物的医療資源」を最も投入した診断群分類を選択し、入院治療費の請求を行います。また、厚生労働省もこれら診断群分類からなる「退院患者調査」のデータを診療報酬改定の検討材料としています。

【集計項目】

1)年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~
患者数 606 281 355 467 811 1790 2507 4152 2882 390
分布割合 4.26% 1.97% 2.49% 3.28% 5.69% 12.57% 17.60% 29.16% 20.24% 2.74%

年齢階級別退院患者数

【病院からのコメント】

当院の所在地である八王子市の人口は約56万人前後で横ばい〜微減傾向です。総人口は、推計で559,727人(2026年6月末日現在外国人を含む)。面積は約186.38㎢で、人口密度は約3,109人/㎢となっています。自然動態(出生・死亡の増減)においては、近年4,000名を超える減少にありますが、生産年齢は微増傾向です。同時に高齢化も進んでいる状況です。
当院における年齢階級別患者数も市の構成と相関性がみられ、60歳以上の退院患者数は全体の73%となっています。高度急性期を担う三次救急及び専門性の高い治療が可能な大学病院として充実した診療体制を有しています。また、東京都から「紹介受診重点医療機関」の指定を受けており、地域医療支援病院として地域の保険医療機関との連携を強化し、地域中核病院の役割の下に地域医療を支えつつ、高齢化が進む中切れ目のない医療提供ができるよう取り組んでいます。

2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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■循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050070xx03x10x 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 – 1あり 定義副傷病なし 189 4.90 5.69 0.00 71.39
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 – 1あり 手術・処置等2なし 92 3.17 3.10 0.00 69.55
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 87 13.29 17.31 11.49 77.92
050210xx9701xx 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2 – 1あり 79 6.73 19.36 10.13 80.01
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 78 4.87 4.12 0.00 73.28

【診療科からのコメント】

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)とは、心臓の筋肉に血液・酸素を送る血管(冠動脈)に、コレステロールがたまることなどにより狭くなり、心筋の酸素不足を来す状態です。胸の痛み・締め付ける感じ・苦しさなどを感じます。症状が15分以上続く場合は、心臓の筋肉の壊死(心筋梗塞)を起こし始めている可能性があるため、緊急の治療が必要です。また、安定した狭心症の状態においても、その病状に合わせた治療(薬物治療、カテーテル治療、バイパス手術)の選択が必要です。当科では、運動負荷試験、負荷心筋シンチグラム、冠動脈CT、心臓MRI、血管内超音波(IVUS)、光干渉断層法(OCT)、近赤外線分光法(NIRS)、心筋血流予備量比(FFR)、冠血流予備能(CFR)、微小循環抵抗指数(IMR)などを用いることにより、それぞれの患者さんに最適な治療方法を提供できるよう心掛けています。病的な原因により脈が遅くなる(徐脈)あるいは脈が速くなる(頻脈)病気を不整脈と言います。ふらつき、失神、動悸などをきたします。当科では洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈性不整脈に対し、手術によって前胸部の皮下に留置する従来型のペースメーカーだけでなく、カテーテルを用いて低侵襲的に留置する小さなカプセル型の新しいタイプのペースメーカーでの治療も可能です。また、心房細動などの頻脈性不整脈に対し、カテーテルアブレーション治療を行うことにより効果をあげています。心不全とは心臓が血液を送るポンプとしての機能が低下した状態で、息切れや浮腫を来します。当科では、機械的循環補助(IABP、ECMO、IMPELLA)、薬物治療、心臓リハビリテーションなどにより、症状や予後の改善に取り組んでいます。

■糖尿病・内分泌・代謝内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 – 1あり 66 12.95 13.56 3.03 65.92
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 35 10.51 10.24 0.00 61.94
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 6.52 5.34 0.00 54.28
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 13.79 12.83 0.00 68.79
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 – 1あり 11 13.45 12.49 0.00 53.27

【診療科からのコメント】

当科では、糖尿病をはじめ、肥満症、脂質異常症といった代謝疾患や、甲状腺、下垂体、副腎疾患などの内分泌疾患を専門的に診療しています。午前・午後とも2診体制での外来診療を行い、月・木・金・土曜には新患予約外来と肥満外来を設けています。当院は、多摩地域において数少ない内分泌機能検査・画像診断を網羅的に行える施設であり、関係各科と連携し、内科的治療のみならず、手術を含めた総合的な医療を提供しています。糖尿病診療では、薬物療法だけでなく、看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士など多職種による療養指導チームによる教育入院システムを整備し、短期間での病態評価と生活指導に基づいた治療方針の確立を図っています。内分泌疾患では、甲状腺疾患の診療が特に多く、外来を中心に安定した診療体制を構築しています。さらに、高血糖緊急症や甲状腺クリーゼなどの救急疾患にも対応可能です。原発性アルドステロン症や副腎腫瘍、下垂体疾患、副甲状腺疾患なども、外来スクリーニングから入院精査まで一貫して対応可能であり、都内でも有数の総合内分泌診療体制を有しています。お気軽にご紹介ください。

■消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 177 11.34 8.76 6.21 74.02
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 92 7.20 6.35 0.00 71.07
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 87 7.32 7.37 0.00 74.64
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 56 4.07 2.56 0.00 69.66
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 49 4.00 4.04 2.04 71.82

【診療科からのコメント】

当科は、消化管、肝臓、膵臓・胆道疾患に対する専門的な知識・技術を有する医師を中心に診療をしています。当科の集計結果上位の疾患は、『胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等』です。消化管疾患に関しては、早期胃癌や大腸癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的大腸ポリープ切除術を行っています。肝疾患に関しては、ウイルス肝炎や肝癌をはじめとしたさまざまな肝疾患に対する診療を行っています。膵臓・胆道疾患に対しては、高度な技術を要する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)や超音波内視鏡(EU)を用いた診断・治療を行っています。

■腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 63 9.95 11.00 0.00 63.49
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 1あり 42 13.90 14.01 11.90 68.76
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 26 4.92 5.91 0.00 47.46
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 2あり 26 6.96 7.78 0.00 63.62
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 – 1あり 18 34.72 32.55 27.78 70.50

【診療科からのコメント】

当科は、腎臓病患者さんの全てに対応する腎臓内科を専門としています。日本の慢性腎臓病(CKD)患者数は人口の高齢化に伴って増加し、2024年のガイドラインでは実に約2,000万人すなわち成人の約5人に1人もの患者がCKDと推測されています。CKDは末期腎不全の予備軍であるため、CKDの増加に伴って末期腎不全患者数は年々増加しています。当科のDPC病名として最も多いのがこれらからの慢性腎不全であることもこのデータに一致するところです。CKDの原因は様々ですが、腎臓内科の専門性が高い疾患としては、慢性腎炎症候群や慢性間質性腎炎、ネフローゼ症候群などがあげられます。当科では、このような患者さんには腎生検を含めた精査入院を進め、生検結果に基づいて、ステロイド・免疫抑制薬などを含めた専門性の高い治療を実施しています。平均在院日数が4~5日と短い入院は、この腎生検を目的とする検査入院です。一方、活動性の高いIgA腎症などの慢性糸球体腎炎症例に対しては、ステロイドパルス療法を約7日間の入院で実施し、外来での治療につなげています。末期腎不全の患者さんに対しては、3種類の腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)をよく説明し全ての治療法に対応すべく腎臓外科との緊密な連携・協力体制を確立しています。また、透析を導入した腎不全患者のかかりつけ医として、透析アクセス不全や急変時の管理などに積極的に関与し、患者さんの利便性を高めるようにしています。

■脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 – 2あり 定義副傷病なし 34 18.32 16.60 23.53 73.29
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 24 18.83 16.51 45.83 75.21
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 10.00 6.63 16.67 56.08
010060xx99x41x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病あり 12 37.42 28.21 75.00 76.83
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 27.36 18.40 81.82 67.45

【診療科からのコメント】

当科のDPC集計データにおいて、上位5分類のうち3分類(計70件)を脳梗塞が占めており、当科の診療における中心的な役割を果たしています。脳梗塞に対しては、発症早期からの薬物療法および早期リハビリテーションを積極的に展開しています。脳梗塞の診療経過においては、併存疾患や合併症(定義副傷病)の有無が在院日数や退院先に大きく影響しています。副傷病のない患者さんでは、平均在院日数約18日台(18.32日~18.83日)での急性期治療を経て多くがご自宅等へ退院されています。一方、副傷病を伴う患者さんでは、平均年齢の上昇(76.83歳)とともに重症化・長期化しやすく、平均在院日数は37.42日、転院率は75.00%へと高頻度になります。高齢で多病の患者さんに対して、急性期脱出後の回復期リハビリテーション病院等への円滑な転院支援および多職種連携が極めて重要な役割を担っていることが窺えます。
また、当科ではてんかんや保存的治療を行う非外傷性頭蓋内血腫(脳出血等)の急性期診療にも幅広く対応しています。てんかん患者さんは平均年齢56.08歳と比較的若い層を含み、平均在院日数10.00日・転院率16.67%と、短期間での症状安定化と早期自宅退院を実現しています。一方、非外傷性頭蓋内血腫(JCS10未満)症例では、平均在院日数27.36日を経て81.82%という高い割合で後方支援病院等へ転院調整を行っており、病態に応じた地域医療連携が有効に機能していることを示しています。

■高齢診療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 – Bあり 54 21.20 11.45 0.00 82.96
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 32 13.97 18.69 0.00 82.66
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 29 13.97 9.88 0.00 83.83
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 – 5あり 14 18.57 13.99 0.00 79.71
130030xx99xCxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 – Cあり 13 17.38 9.75 0.00 80.31

【診療科からのコメント】

当科は、高齢者総合診療を基本とし、特に近年増加傾向の高い血液疾患について主に入院治療を行っています。症例は、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫のがん化学療法が主です。具体的には、骨髄異形成症候群の方には、アザシチジン療法や進展した患者さんには急性白血病に準じた治療を行います。高齢者の急性骨髄性白血病に対しては、減量AML-97療法やCAG療法などで治療を行い、最近はベネトクラクス/アザシチジン併用療法を実施しています。悪性リンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と濾胞性リンパ腫の方が大部分を占めます。初発のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の方にはPR-CHP療法やR-CHOP療法を行い、濾胞性リンパ腫の方にはGP療法やG-CHOP療法で治療を行っています。その他低悪性度リンパ腫にはR-CHOP療法を実施しています。再発のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫にはサルベージ療法としてR-ESHAP療法を行っていましたが、最近はRB療法やPola+BR療法を実施しており、二重特異抗体療法の導入も検討しています。ホジキンリンパ腫に対してはA-AVD療法を実施しています。多発性骨髄腫に対しては、その方の状態に応じてDRd療法、Rd療法を選択します。再発難治性の患者さんにはBD療法やVPD療法などを選択しています。

■呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 87 11.80 9.75 1.15 72.54
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 47 2.30 2.99 2.13 75.00
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 12.11 9.44 0.00 34.14
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 8.79 9.25 16.67 54.38
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 10 25.20 27.90 10.00 60.00

【診療科からのコメント】

当科では、肺癌を中心とした胸部悪性疾患に対し、診断から外科治療、薬物療法、放射線治療との連携、治療後の経過観察まで、患者さん一人ひとりの状態に応じた診療を行っています。肺癌診療においては、「肺癌診療ガイドライン」に基づき、年齢、組織型、病期、遺伝子異常の有無、全身状態や生活環境などを総合的に評価し、個々の患者さんにとって最適な治療方針を検討しています。診断時には、EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、POS1融合遺伝子、BRAF遺伝子変異などの各種バイオマーカーやPD-L1発現を適切に評価し、必要に応じて遺伝子パネル検査も行い、個別化医療の推進に努めています。手術が適応となる患者さんに対しては、胸腔鏡手術やロボット支援手術などの低侵襲手術も積極的に取り入れ、安全性と根治性を両立した外科治療を行っています。一方、手術が適応とならない場合には、呼吸器内科、放射線治療科などと連携し、薬物療法や放射線治療、免疫チェックポイント阻害薬などを組み合わせた適切な治療を提供しています。また、進行した肺癌患者さんでは、治療そのものだけでなく、症状の緩和や生活の質を維持することも重要です。医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフなど多職種と連携し、必要に応じて診断・治療の早期から緩和ケアや支持療法を導入しています。地域の特性として、近隣には肺癌に対する専門的な薬物療法や放射線治療を継続して行うことのできる医療機関が限られているため、多くの患者さんをご紹介いただいています。当科では地域の基幹的な役割を担う診療科として、他診療科・多職種と協力しながら、安全で質の高い肺癌診療を提供できるよう努めてまいります。

■心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 7.52 5.12 0.00 75.43
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 18 11.39 10.25 0.00 77.56
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 – 1あり 13 13.54 14.77 7.69 76.23
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 16.36 14.85 0.00 76.55
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 11 20.36 16.31 27.27 77.09

【診療科からのコメント】

当科では、心疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患に対する外科治療を中心に、幅広い診療を行っています。大動脈解離については、病状に応じて手術治療または保存的治療を選択しています。定期的なカンファレンスを通じて、患者さん一人ひとりに適した治療方針を検討し、複数の心臓血管外科専門医が連携して診療にあたっています。今回の集計では、閉塞性動脈疾患、大動脈瘤、大動脈解離が上位を占めています。閉塞性動脈硬化症の患者さんが増えており、末梢血管疾患への対応も当科の重要な役割となっています。患者さんの全身状態や併存疾患を考慮し、安全性と治療成績の向上に努めています。

■消化器外科・移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060035xx99x4xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 94 2.52 4.14 0.00 68.57
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 90 4.77 4.56 1.11 71.04
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 83 16.34 14.80 0.00 72.34
060040xx99x4xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 68 2.59 4.16 0.00 59.57
06007xxx9905xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 5あり 46 4.35 6.40 0.00 72.41

【診療科からのコメント】

当科では、、食道から直腸までの消化管、肝臓・胆道・膵臓のがんだけでなく、鼠径ヘルニアや胆石症などの良性疾患も数多く手がけています。がんの治療に関しては、手術治療以外の、放射線治療、化学療法も当科主導で行なっており、 地域のがん診療連携拠点病院である東京医科大学八王子医療センターのがん治療の中核となっている診療科です。特に昨今は、結腸・直腸がんの患者さんが多く、それらの患者さんのロボット支援下手術・腹腔鏡下手術・抗癌剤治療を含めた集学的治療を数多く実施しています。肝胆膵領域のがんに対する根治手術・抗がん剤治療もさまざまな工夫のもと行なっており、重要な血管などに浸潤した癌に対しては血管合併切除・再建を積極的に施行したり、切除不能と思われた症例にも抗がん剤治療を行い、切除可能な状態に奏功した症例に対して切除術(コンバージョン手術)を積極的に行なっています。ヘルニアや胆石症などの良性疾患に対しては、腹腔鏡による低侵襲手術を基本術式として多くの手術を行なっています。

■腎臓外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 87 5.10 7.23 2.30 68.57
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 39 6.44 11.00 7.69 65.69
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 33 4.18 3.74 0.00 67.91
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 28 11.93 13.42 0.00 57.29
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 – 1あり 16 15.38 32.55 0.00 64.38

【診療科からのコメント】

当科は、慢性腎不全等の腎障害がある方に対する外科手術を行っています。具体的にはバスキュラ-アクセスとそのトラブル症例、腹膜透析カテーテル、2次性副甲状腺機能亢進症、多発性嚢胞腎、生体および献腎移植、膵腎同時移植、脳死・心停止ドナーからの臓器摘出等の手術を施行しています。また、移植後の入院では尿路感染をはじめとした感染症が多く、拒絶反応を始めとする移植腎機能障害の治療や診断のため移植腎生検を数多く行っています。

■脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 36 16.17 16.51 36.11 75.86
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 21.21 18.40 75.00 69.00
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 25 2.00 2.80 0.00 60.08
010070xx02x2xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2 – 2あり 22 8.32 10.76 0.00 73.41
010040x101x1xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 手術・処置等2あり 20 40.40 38.78 80.00 66.85

【診療科からのコメント】

当科は、、脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)、脳腫瘍(良性腫瘍、グリオーマ、転移性脳腫瘍、頭蓋底腫瘍)、てんかんの診断と薬物治療・外科的治療、脊椎・脊髄疾患(脊髄腫瘍、脊髄血管障害、変性疾患)、三叉神経痛・顔面痙攣、水頭症、頭部外傷の治療などを中心に診療を行っています。脳血管内治療として、急性期脳梗塞や、脳動脈瘤治療、頸動脈狭窄などを積極的に対応しています。悪性脳腫瘍に対しては手術と放射線と化学療法を組み合わせた集学的治療を行い、脳腫瘍に対するがんゲノムに診断も増加してきています。てんかんについては、ビデオ脳波を行い診断しています。当院が三次救急施設であるため重症患者さんが多く、在院日数は平均よりやや長めになっています。

■整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 89 17.84 18.55 3.37 69.79
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 68 21.37 21.21 8.82 73.78
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 66 31.33 24.75 57.58 75.92
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 49 16.98 15.27 14.29 72.94
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 18 32.44 19.13 50.00 70.17

【診療科からのコメント】

当科は、脊椎、股関節、膝関節、足関節、足の外科など幅広い専門性を有し、変性疾患、外傷など地域内外からの紹介も多数いただいています。交通外傷、労災外傷や近年増加する高齢者の外傷や、変性疾患の受け入れを、地域の基幹病院として常日頃努力しています。また、個々の症例に応じて、病診・病病連携を通じて術後リハビリの役割分担を図りながら、ADL(日常生活動作)の獲得、QOL(生活の質)の向上を目指しています。

■形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1なし 39 4.64 4.67 0.00 57.15
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 26 2.00 2.68 0.00 73.27
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1なし 12 4.67 5.99 0.00 47.67
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 11 4.64 6.76 9.09 79.73
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 10 5.00 5.62 0.00 70.80

【診療科からのコメント】

高齢者の眼瞼下垂症手術施行には、術後出血管理のため短期入院で対応しています。脂肪種を中心とした軟部腫瘍の摘出を行っています。アダリムマブ併用の化膿性汗腺炎の治療を推進しています。

■小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 108 1.00 2.10 0.00 3.85
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 68 5.28 6.20 1.47 1.32
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 5.16 6.32 0.00 2.55
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 36 4.69 5.49 0.00 5.64
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし 36 4.44 8.57 0.00 1.28

【診療科からのコメント】

当科は、小児の内科的な疾患について近隣医療機関と連携しながら診断・治療を総合的に行っています。一般的なかぜ症状や胃腸炎といったCommon Diseaseだけでなく、アレルギー、神経、免疫・膠原病、循環器、腎疾患、内分泌疾患と2026年より新たに開始した消化器疾患の専門外来で専門性を要する疾患に対応しています。外来診療では心理士による発達・知能検査や心理カウンセリング、リハビリテーションと連携した言語訓練なども行っています。学校健診の三次健診受診医療機関としての受け入れ専門外来を設けて行っています。ウイルス感染・細菌感染に伴う気管支炎・肺炎などの呼吸器感染、食物アレルギー診断のための食物負荷試験や気管支喘息の診断・急性期治療から長期コントロール、てんかんの長時間ビデオ脳波検査なども行っています。また、当地域では珍しい小児消化器内視鏡診療を小児科にて行っています。八王子市の小児救急医療の輪番制度に従い、偶数日には24時間体制の救急外来を行っています。

■産科・婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 76 3.30 3.99 0.00 65.70
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 3あり 定義副傷病なし 55 3.16 3.99 0.00 61.42
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 53 6.09 5.90 0.00 45.36
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 35 6.09 6.01 0.00 41.11
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 26 9.35 9.63 0.00 60.35

【診療科からのコメント】

進行した婦人科悪性腫瘍の症例が多くあり、内訳として手術後の再発予防のための化学療法、また再発・転移した症例における化学療法の症例が反映されています。また、良性の疾患では可能な限り術後のQOLを考慮し積極的に鏡視下手術を行っています。

■眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 重症度等片眼 168 6.94 7.35 0.60 57.69
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 94 3.37 4.73 1.06 72.09
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 84 2.08 2.47 0.00 78.46
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし 重症度等片眼 61 6.05 5.79 0.00 59.25
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 56 4.89 5.34 0.00 71.21

【診療科からのコメント】

当科における最も患者数の多い疾患群は網膜硝子体疾患を対象とした疾患群であり、当科の特徴ともいえますが、重症度の高い増殖硝子体網膜症や増殖糖尿病網膜症を専門としていることもあり、難治疾患に対する硝子体手術を主に対象としていますが、平均在院日数は全国平均になっています。一方、術後経過は良好なことがほとんどで、基本的に退院後は自宅での療養になっています。
他施設では最も多いとされる白内障ですが、昨年来の日帰り手術への移行によって減少し、当科では3位となっており全身状態の比較的不良な患者、また難治症例が多いため、在院日数はやや長めになっています。

■耳鼻咽喉科・頭頸部外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 66 7.83 5.74 0.00 54.83
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 60 8.72 7.85 0.00 59.02
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 51 7.59 7.32 0.00 24.61
03001xxx99x70x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 7あり 定義副傷病なし 47 3.32 6.87 0.00 70.79
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 3あり 46 17.00 25.53 0.00 68.02

【診療科からのコメント】

当科では、慢性副鼻腔炎の内視鏡手術を最も多く行っており、入院期間は1週間です。原因疾患が好酸球性副鼻腔炎の際は、再発することが多く、その際は生物学製剤を使用し治療を行っています。頭頸部悪性腫瘍に関して、喉頭がん、上・中・下咽頭がん、鼻・副鼻腔がんの手術加療、放射線治療、化学療法を行っています。また、甲状腺、耳下腺、顎下腺の腫瘍に対する手術も多く行っています。扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽喉頭炎など、食事摂取困難になる緊急の症例も多く入院しています。炎症を繰り返す際は扁桃摘出術を行っています。

■皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 62 5.34 6.76 0.00 77.42
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 35 8.20 13.00 2.86 64.57
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 21 6.67 9.44 0.00 68.00
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 10 19.90 19.80 30.00 70.00
- - - - - - -

【診療科からのコメント】

当科1位の対象疾患には、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パジェット病等が含まれます。悪性腫瘍は広範囲の切除と再建術が必要です。そのため、入院の上、周術期管理を要し、患者数が多くなっています。2位の膿皮症は、主として丹毒や蜂窩織炎ですが、最重症の壊死性筋膜炎やガス壊疽を疾患スペクトラムとして含んでおり、中には見極めの難しい症例も少なくありません。そのような重症例を対象とした入院にはきめ細かい全身管理と抗菌薬の点滴投与を行っています。この疾患群、特に当院に入院する重症例は糖尿病や肝障害など全身性に合併疾患を抱えていることが多く、その管理のためもあって入院期間がやや長くなりがちです。また、重症例では骨髄炎や敗血症を併発する例が少なからずあり、4位の敗血症はそのような症例の反映です。3位の帯状疱疹は、高齢者に多い疾患で、皮膚科では一般に多くの患者さんが受診されます。汎発性帯状疱疹や髄膜炎・脳炎合併例など、外来での治療では不十分な重症をが紹介されることが多く、そのような患者さんを対象に入院の上、連日抗ウイルス薬の点滴治療を行っています。

■泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 202 2.71 2.45 0.00 72.96
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 76 6.50 6.79 0.00 77.07
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 58 11.05 10.98 0.00 69.88
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 53 5.68 6.77 0.00 76.43
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 36 5.67 5.16 0.00 64.97

【診療科からのコメント】

当科では、泌尿器科悪性腫瘍に対して、外科的治療、薬物療法、放射線療法を含めた集学的治療を行っています。前立腺癌、膀胱癌を中心とした癌診療に特に力を注ぎ、ロボット支援手術をはじめとする低侵襲治療から、進行癌に対する薬物療法を含めた集学的治療まで幅広く対応しています。また、尿路結石に対しても、患者さんの病態や結石の部位・大きさに応じた適切な治療を行っています。病理診断科や臨床腫瘍科などの関連診療科と連携し、悪性腫瘍から良性疾患まで、患者さん一人ひとりに適した質の高い泌尿器科医療を提供することを心がけています。

■救命救急センター

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 105 3.00 3.49 20.00 35.24
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 5.55 7.84 24.14 56.17
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 19 3.11 2.60 5.26 41.68
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 16 14.62 20.49 43.75 78.69
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 5.33 5.90 26.67 69.20

【診療科からのコメント】

急性薬物中毒の患者さんは心療内科疾患を背景としていることが多く、退院後もかかりつけクリニックや精神科病院との連携が欠かせません。近年の高齢化に伴い、服用薬物の種類も多様化しています。頭蓋内損傷をはじめとした外傷やてんかんでは、重症例では自立した生活が困難な場合があるので、近隣の医療機関等との連携を密にとり、自立生活に向けた地域全体での支援を図っています。誤嚥性肺炎や尿路感染症は繰り返し生じてしまうことがあり、その場合は重症化してしまうこともあります。高齢の方では、病状が回復しても加療中に廃用が進んでしまうことがあり、リハビリテーションは欠かせません。熱中症、あるいは低体温症は環境因子が大きく影響しますが、重症化する場合もあり、早期の治療介入が必要になります。

■呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 95 2.78 2.99 0.00 73.16
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 66 7.24 7.92 0.00 68.61
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 48 12.67 16.10 10.42 82.52
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 32 14.38 18.39 6.25 76.38
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 28 2.00 2.02 0.00 59.39

【診療科からのコメント】

当科は、間質性肺炎については原因疾患に基づき、炎症が主体なのか線維化が主体なのかを気管支鏡検査を通じて検討し、線維化主体の疾患である特発性肺線維症(IPF)に対する抗線維化薬等を適時使用し、難病申の適応を考慮して申請し、炎症主体の疾患である膠原病肺を中心に副腎皮質ホルモンとタクロリムス等の免疫抑制剤を適時組み合わせた治療を行い、予後の改善と生活の質の改善に努めています。また、肺がん治療にも主眼を置いていますので、その診断目的の気管支鏡検査を積極的に行っています。気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の慢性気道疾患は、新規抗体製剤や配合吸入薬等の進歩により治療コントロールが改善傾向にあります。治験も行っています。間質性肺炎およびCOPD急性増悪による急性増悪入院がまれながらありますが、ネーザルハイフローを含む酸素療法、NPPVを含む人工呼吸管理を利用しながら随時対応し、良好な転帰を得ています。肺癌の化学療法、放射線治療に関しては2024年4月から、手術症例は呼吸器外科と連携し、化学療法や放射線療法が必要な症例に関しては当科で対応を開始しています。緩和ケアについてはホスピスへの転院調整も含め、当科も担当しています。呼吸状態が不安定な呼吸器疾患の初期対応は主に救命救急センターが初療を行い、同日、翌日には転科の上、人工呼吸器管理、ICU管理等にも適切かつ迅速に判断し対応しています。気管支鏡による侵襲的な治療もはじまり、より細かい精査などを検査入院で対応していくようにしていきます。睡眠時無呼吸に関しては専門外来を設置し、診断目的の終夜ポリソムノグラフィーを行い、重症度判定の上、CPAP導入および管理を行っています

■乳腺科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 4あり 142 2.72 3.40 0.00 60.61
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 113 8.10 9.76 1.77 67.04
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 68 5.24 5.44 0.00 61.82
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 – 8あり 定義副傷病なし 32 2.78 3.70 0.00 60.47
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【診療科からのコメント】

当科は、高齢かつ進行症例が多く、乳房切除術や腋窩郭清症例が全国より際立って多かったですが、数年前から温存手術が増加し、全国平均になってきました。また、入院期間の延長につながるような術後の合併症は少なく、全国平均に比べても在院日数は短くなっています。

■リウマチ・膠原病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 13.40 14.45 8.00 72.92
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし 10 23.50 14.88 20.00 79.00
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【診療科からのコメント】

全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、ANCA関連血管炎などの全身性自己免疫疾患に対しては、腎障害や間質性肺炎などの重篤な臓器病変を伴う症例を中心に、グルココルチコイド、免疫抑制薬、生物学的製剤を用いた免疫抑制療法を入院下で実施しています。また、リツキシマブやシクロホスファミド静注療法などによる維持療法については、クリニカルパスを活用しながら安全かつ効率的に行っています。関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患の診断・治療は主として外来で行っていますが、疼痛により日常生活動作が著しく低下した場合や、感染症などの重篤な合併症を認めた場合には、入院治療を行います。また、患者さんの高齢化に伴い、複数の併存疾患やフレイルへの対応も重要となっています。日和見感染症をはじめとする合併症対策に加え、リハビリテーションを積極的に取り入れています。さらに、長期療養が必要な患者さんについては、地域の医療機関と連携し、慢性期の医療機関や療養病院への転院支援を行っています。当科では、いわゆる難病に指定されている疾患を含む幅広いリウマチ・膠原病疾患の診療に取り組み、患者さんの症状改善のみならず、社会復帰と生活の質の向上を目指した医療を提供しています。

■臨床腫瘍科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし 20 3.35 7.92 0.00 67.15
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 9.88 13.45 12.50 75.94
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 5あり 15 5.60 18.96 0.00 68.73
040040xx99060x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 6あり 定義副傷病なし 13 9.85 13.93 0.00 74.46
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【診療科からのコメント】

分子標的薬、免疫Checkpoint阻害剤、二重特異性抗体、抗体薬物療法といった、近年の癌薬物療法に対する急速な進歩を迅速に取り入れ、エビデンスに基づく最新の治療を行っています。主に肺癌、悪性胸膜中皮腫といった胸部悪性腫瘍の患者さんを治療しています。仕事を続け、また、日常生活をふつうに過ごせるように、化学療法センターにおいて日帰りでの治療を中心に行っています。患者さんひとりひとりに適した薬物療法を行うために、がん遺伝子の塩基配列を解析し、癌を発生させた遺伝子異常を検出し、治療に役立てるためのがんゲノム医療も行っています。がんゲノム医療に関しては、他院で治療されている患者さんも受け入れており、結果を主治医の先生にお送りしています。病状の進行に伴い原病に対する治療が困難となった場合、がん相談支援センターを通じて、在宅医療、ホスピスへの架け橋も行っています。癌は二人に一人が罹患する時代になっています。病気を患い不安になっている患者さん、ご家族に気軽に受診してもらえればと思っています。受診にあたっては、癌と診断されていることが必要です。病院の代表電話から、がん相談支援センターにご連絡して、予約をお取りください。

3)初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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5大癌 StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発 病期分類基準 版数
胃癌 73 34 20 65 48 48 1 8
大腸癌 67 88 174 173 99 160 2 9
乳癌 108 159 71 7 3 54 1 8
肺癌 99 11 163 271 36 223 1 8
肝癌 7 15 15 9 14 38 2 6

【診療科からのコメント】

5大癌とは、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のことです。初発は、集計期間中に入院治療を行った5大癌の患者さんについて、UICC(※1)によるTNM(※2)から示される病期分類別に患者数を集計しています。再発は、初回治療以降に再発、再燃、遠隔転移等をきたして継続治療を行った患者数を集計しています。
当院は、地域がん診療連携拠点病院として5大癌以外のがん腫にも手術、化学療法、放射線治療など、集学的な治療を行っています。また、リエゾンチーム、緩和ケアチーム、リハビリテーションチーム、栄養サポートチームなど、多職種で構成されたチームによる取り組みやがん専門相談員、公認心理士等による患者さんのサポートも行っています。がんゲノム医療連携病院として、がんゲノムプロファイリング検査も実施しています。

(※1)UICC
Union for International Cancer Controlの頭文字を取ったもの。
1993年にジュネーブで設立された、国際的広がりを持つ民間の対がん組織連合のこと。

(※2)TNM
TNMとは、がんの進行度を判定する基準として以下の3つの構成要素の評価に基づいた分類方法のこと。
T:原発腫瘍の広がりの評価、
N:所属リンパ節への転移の有無と広がりの評価
M:遠隔転移の有無の評価

4)成人市中肺炎の重症度別患者数等

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重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 16 8.19 56.75
中等症 82 13.63 76.40
重症 20 14.70 81.35
超重症 22 19.86 80.95
不明 – – –

【診療科からのコメント】

肺炎の重症度を表す指標に、「A-DROPスコア」というものがあります。これは、以下の5項目のうち、入院時の状態に該当する項目の合計数をスコアとして肺炎の重症度を表します。

1)Age:男性70歳以上、女性75歳以上

2)Dehydration:BUN 21mg/mL以上、または脱水あり

3)Respiration:SpO2 90%以下

4)Orientation:意識障害あり

5)Pressure:血圧(収縮期)90mmHg以下

肺炎の重症度は以下の通りです。

軽 症:重症度が一つも該当しない場合

中等症:重症度が1~2項目該当の場合

重 症:重症度が3項目該当の場合

超重症:重症度が4~5項目該当の場合

不 明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合

前回と比較しますと、患者数は軽症、中等症では減少傾向にありますが、重症以上の患者数は大きく増加しています。平均在院日数は微少ながら全体に短くなっています。平均年齢は軽症の年齢が大きく上がっており全体に高齢化が底上げされた印象です。中等症の平均年齢は76歳、重症以上は80歳以上と高齢者の重症化のリスクは高いようです。
政府の統計データから、主な死因の構成割合をみますと、悪性新生物(1位)、心疾患(2位)、老衰(3位)、脳血管疾患数(4位)、肺炎(5位)、と順位に変更はありませんが、全体の死亡数は減少しています。そんな中で、老衰(3位)、肺炎(5位)の死亡数は増加傾向にあります。
(掲載 URL) 令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省

5)脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 231 22.34 77.67 48.05

【診療科からのコメント】

当院は急性期医療を担っていることもあり、脳梗塞の患者さんはそのほとんどが発症24時間以内に入院しています。ADLの向上を獲得するために、早期離床・リハビリテーションを行っています。その後、容態が落ち着いた患者さんには、在宅復帰を目指すためのリハビリテーションを集中的に行える回復期等の医療機関に移っていただき、切れ目のない医療を提供しています。

6)診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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■循環器内科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 210 1.70 2.48 0.47 71.50
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 69 3.97 3.65 0.00 74.13
K5461 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの 68 – 15.79 15.94 70.38
K5973 ペースメーカー移植術 リードレスペースメーカーの場合 61 1.48 2.84 11.29 79.38
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 24 0.17 8.96 0.00 73.62

【診療科からのコメント】

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)とは、心臓の筋肉に血液・酸素を送る血管(冠動脈)に、コレステロールがたまることなどにより狭くなり、心筋の酸素不足を来す状態です。胸の痛み・締め付ける感じ・苦しさなどを感じます。症状が15分以上続く場合は、心臓の筋肉の壊死(心筋梗塞)を起こし始めている可能性があるため、緊急の治療が必要です。また、安定した狭心症の状態においても、その病状に合わせた治療(薬物治療、カテーテル治療、バイパス手術)の選択が必要です。当科では、運動負荷試験、負荷心筋シンチグラム、冠動脈CT、心臓MRI、血管内超音波(IVUS)、光干渉断層法(OCT)、近赤外線分光法(NIRS)、心筋血流予備量比(FFR)、冠血流予備能(CFR)、微小循環抵抗指数(IMR)などを用いることにより、それぞれの患者さんに最適な治療方法を提供できるよう心掛けています。病的な原因により脈が遅くなる(徐脈)あるいは脈が速くなる(頻脈)病気を不整脈と言います。ふらつき、失神、動悸などをきたします。当科では洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈性不整脈に対し、手術によって前胸部の皮下に留置する従来型のペースメーカーだけでなく、カテーテルを用いて低侵襲的に留置する小さなカプセル型の新しいタイプのペースメーカーでの治療も可能です。また、心房細動などの頻脈性不整脈に対し、カテーテルアブレーション治療を行うことにより効果をあげています。心不全とは心臓が血液を送るポンプとしての機能が低下した状態で、息切れや浮腫を来します。当科では、機械的循環補助(IABP、ECMO、IMPELLA)、薬物治療、心臓リハビリテーションなどにより、症状や予後の改善に取り組んでいます。

■消化器内科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 106 1.01 5.18 0.00 71.36
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 89 1.92 6.94 5.26 71.94
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 86 1.02 5.33 0.00 74.81
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 64 1.11 14.89 5.00 75.75
K7211 大腸EMR(長径2センチメートル未満) 62 1.76 2.66 1.03 69.98

【診療科からのコメント】

当科は、消化管、肝臓、膵臓・胆道疾患を対象に、患者さんのQOLを考慮した低侵襲治療(内視鏡治療・超音波内視鏡治療・経皮経肝的治療など)を行っています。消化管領域では、食道、胃、大腸のポリープや早期のがんに対して内視鏡的に病変を切除する粘膜切除術(EMR)や内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。粘膜切除術は、粘膜の下に薬液を注入し、病変を持ち上げ、スネアをかけて切り取る方法で、茎のない平坦な形のポリープに用いられます。内視鏡下粘膜下層剥離術は、病変の下に生理食塩水を注射し、病変の下の層である粘膜下層を浮かせます。その後、粘膜下層を電気メスで剥離を行い、安全に開腹をせずに内視鏡で早期の癌を切除することができます。これらは、病変の形や大きさに応じて使い分けられます。肝臓領域では、肝臓癌に対してラジオ波焼灼療法やカテーテル治療を行っています。ラジオ波焼灼療法は、腫瘍に針を通し電流を流すことでがん細胞を死滅させる方法です。カテーテル治療は足の付け根からカテーテルという細い管を入れ、がん細胞に栄養をおくる肝動脈を遮断することでがん細胞に栄養源がいかないようにする治療です。また、肝臓疾患に併発することが多い食道・胃静脈瘤に対しても内視鏡治療を行っています。膵臓・胆道領域では、膵癌や胆道癌により胆管が狭窄し胆汁がうっ滞することで起こる閉塞性黄疸に対して内視鏡的胆管ステント留置術や経鼻胆管ドレナージ術を行っています。また、膵癌を診断するための超音波内視鏡下組織採取(EUS-TA)も積極的に行っています。さらに近年は、超音波内視鏡(EUS)を用いた膵・膵周囲貯留に対するドレナージや胆道ドレナージも積極的に行っています。

■腎臓内科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 19 16.84 18.74 4.21 68.63
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 16 8.06 18.31 3.85 65.06
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【診療科からのコメント】

当科は、血液浄化療法室も担当しており、末期腎不全の患者さんに対しては、3種類の腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)をよく説明し全ての治療法に対応すべく腎臓外科との緊密な連携・協力体制を確立しています。中でも血液透析を選択し導入となる患者さんの比率は最も多く、その際に内シャント増設術が施行されます。当院の血液浄化療法室は、合併症・急変などで入院を要する患者さんに対応すべく、通常の維持透析患者さんには対応していません。しかしながら透析を導入した腎不全患者のかかりつけ医として、合併症治療・急変時や透析アクセス不全時の管理などに腎臓外科医と連携して積極的に関与し、患者さんの利便性を高めるようにしています。当院においてシャント増設手術のみの単純な入院は基本的に腎臓外科での入院となっており、ここに上げられている入院は慢性腎不全患者さんが予定外で心不全症状をきたしたり尿毒症の症状をきたしたりしたために、シャント作成前に予定外の入院をし一時的なカテーテルを挿入・使用して透析を開始した後に改めて腎臓外科でシャント手術を受ける経緯になった患者さんです。そのため、治療期間が通常の予定入院コースと異なり長期化しています。当院では、腹膜透析も積極的に導入しており、腎臓外科で腹膜透析カテーテルを挿入してもらい、創部が安定した段階で腹膜透析を導入し、外来での継続管理につなげています。

■呼吸器外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 28 2.32 8.86 0.00 69.79
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 25 5.96 6.92 0.00 37.20
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 12 2.50 7.33 0.00 72.33
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【診療科からのコメント】

当科では、肺癌を中心に、気胸、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍など、さまざまな呼吸器外科疾患に対する手術を行っています。肺癌で手術適応のある患者さんに対しては、年齢、全身状態、呼吸機能、腫瘍の大きさや部位、進行度などを総合的に評価し、一人ひとりに適した術式を選択しています。近年は医療機器や手術技術の進歩により、胸腔鏡手術を中心とした低侵襲手術を積極的に行っております。患者さんの負担をできる限り軽減しながら、安全性と根治性を両立した手術を目指しています。肺癌の患者さんは高齢化が進んでおり、心肺機能や併存疾患などのため、標準的な肺葉切除が困難な症例も少なくありません。そのような場合には、腫瘍の性状や進行度を慎重に評価した上で、区域切除や部分切除などの縮小手術も適切に選択しています。また、慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎などの呼吸器疾患を合併した肺癌の患者さんについても、手術のリスクと治療効果を十分に検討し、個々の患者さんに適した治療方針を決定しています。一方、若年者に多い自然気胸から、高齢者や慢性閉塞性肺疾患に合併する気胸まで幅広く対応しています。手術が必要な場合には、原則として低侵襲な胸腔鏡下手術を行っています。また、他科から紹介される転移性肺腫瘍に対しても、原発疾患の治療状況や全身状態を考慮し、適応を十分に検討した上で手術を行っています。縦隔腫瘍についても、胸腺腫などの腫瘍性疾患を中心に、病状に応じて適切な外科治療を行っています。今後も、呼吸器内科、放射線治療科、病理診断科などの関連診療科や多職種と連携しながら、安全で質の高い呼吸器外科診療を提供できるよう努めてまいります。

■心臓血管外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 37 1.35 11.32 8.70 75.54
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 16 3.88 6.25 0.00 78.31
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 15 2.20 5.40 0.00 76.47
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 11 3.27 16.55 16.67 75.00
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 10 8.30 22.80 0.00 68.00

【診療科からのコメント】

当科では、心臓手術、大動脈手術、末梢血管手術に対応できる診療体制を整えています。手術別集計では、四肢の血管拡張術・血栓除去術が最も多く、腹部・胸部大動脈へのステントグラフト内挿術、血管塞栓術、冠動脈バイパス手術などを行っています。身体への負担が少ない血管内治療にも積極的に取り組み、大動脈疾患に対するステントグラフト内挿術や、末梢動脈の狭窄・閉塞に対する血管拡張術などを、患者さんの病状に応じて選択しています。このほか、下肢静脈瘤に対する手術も行っています。心臓血管外科専門医をはじめ、ステントグラフト実施医・指導医、下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医などの資格を持つ医師が治療を担当し、安全で質の高い医療の提供に努めています。

■消化器外科・移植外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 64 1.50 3.84 0.00 60.86
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 61 0.69 4.75 0.98 71.84
K6335 鼠径ヘルニア手術 46 1.24 2.37 0.00 72.24
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 1.16 2.77 2.27 69.80
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 36 1.75 14.36 1.00 72.69

【診療科からのコメント】

当科では、食道から直腸までの消化管と肝臓・胆道・膵臓の癌を始めとして、胆石症や虫垂炎、鼠径ヘルニアなどの良性疾患も含めた消化器疾患全般の治療を行なっています。手術治療では、良性疾患では腹腔鏡下胆嚢摘出術や鼠径ヘルニアに対する手術が多く、鼠径ヘルニアに対しては症例に応じて腹腔鏡下手術も多用しています。悪性疾患では結腸癌・直腸癌の患者さんを筆頭に、胃癌・食道癌の手術、肝臓癌・膵臓癌・胆管癌の手術などを多くてがけています。内視鏡外科学会技術認定医5名を擁して、すべての領域で腹腔鏡下手術も多く施行しています。また、抗癌剤治療や在宅点滴療法のためのポート造設も数多く手がけています。2024年6月からは腹腔鏡下手術に加えて、ロボット支援手術(Da Vinci Xi)が導入され、胃癌、大腸癌、肝臓癌、食道癌などにロボット支援下手術を数多く実施しています。

■腎臓外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 76 1.55 2.43 3.16 70.29
K780-2 生体腎移植術 32 5.31 16.81 0.00 46.78
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 21 4.52 6.14 0.00 64.67
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 21 0.57 3.00 0.00 63.33
K6072 血管結紮術(その他) 10 2.70 6.00 0.00 68.60

【診療科からのコメント】

当科は、慢性腎不全等の腎障害がある方に対する外科手術を行っています。具体的にはバスキュラ-アクセスとそのトラブル症例、腹膜透析カテーテル、2次性副甲状腺機能亢進症、多発性嚢胞腎、生体および献腎移植、膵腎同時移植、脳死・心停止ドナーからの臓器摘出等の手術を施行しています。腎移植ドナー手術は患者負担の少ない腹腔鏡下による腎臓摘出術を行っています。また、移植後の入院では尿路感染をはじめとした感染症が多く、拒絶反応をはじめとする移植腎機能障害や診断のため移植腎生検を数多く行っています。バスキュラーアクセスに関しては、自己血管によるシャント手術の他、人工血管を用いたグラフト挿入術も数多く行っています。最近は透析患者の高齢化に伴い、長期透析用カテーテル挿入術も増えています。腹膜透析カテーテル挿入術では、過去に腹部手術の既往があり挿入が困難と考えれる症例に対しは腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています。

■脳神経外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K178-4 経皮的脳血栓回収術 38 0.05 23.66 52.08 81.61
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 28 0.68 9.00 20.00 81.61
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 24 2.25 8.29 8.33 74.04
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 16 0.19 48.94 76.47 68.25
K1781 脳血管内手術 1箇所 16 0.69 21.50 33.33 61.81

【診療科からのコメント】

当科は、脳卒中(くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤、脳出血、頸部内頚動脈狭窄)、脳腫瘍(良性腫瘍、グリオーマ、転移性脳腫瘍、頭蓋底腫瘍)、脊髄腫瘍・脊髄血管障害、てんかん、三叉神経痛・顔面痙攣、水頭症、頭部外傷などの外科治療を中心に行っています。血管内治療としては、脳塞栓に対する機械的血栓回収、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、頸部内頚動脈狭窄に対するステント留置術(CAS)を中心に行っています。手術にあたっては、顕微鏡、外視鏡、神経内視鏡、ナビゲーションや融合画像、神経モニタリング、術中脳波検査などの最新の機器を駆使して、安全な手術を実践しています。

■整形外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(股) 157 2.57 15.77 7.64 71.38
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 54 2.74 16.52 21.05 72.20
K0461 骨折観血的手術(大腿) 43 6.12 19.37 38.30 71.70
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 29 1.48 3.00 3.45 51.07
K0811 人工骨頭挿入術(股) 26 7.65 21.35 62.96 79.19

【診療科からのコメント】

人工関節置換術は、ナビゲーションを併用することにより、より正確な手術を行えるようになってきており、平均在院日数はリハビリも含めて2~3週間となっています。外傷においては、3次救急のため高エネルギー外傷も多く、多発外傷にて緊急を要する症例や、合併症が多く、すぐに手術できない症例、大学病院であるため他の内科疾患など既往・合併症のあるリスクの高い症例が集まります。脊椎疾患は神経症状に加え、入院前や入院後に脊椎造影検査、ブロック等を施行し、手術適応を慎重に判断しています。

■形成外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 29 1.14 3.83 0.00 58.34
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 20 – 1.00 0.00 75.30
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【診療科からのコメント】

軟部腫瘍の手術加療も形成外科の範疇です。脂肪種・奇形腫・平滑筋腫・転移性腫瘍などを含みます。眼瞼下垂症手術の多くは機能的再建として眼瞼挙筋前転法を施行します。

■産科・婦人科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 35 0.94 4.14 0.00 39.46
K861 子宮内膜掻爬術 32 1.00 0.16 0.00 45.62
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 31 1.03 4.45 0.00 50.06
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 19 2.42 6.89 0.00 33.74
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 19 1.37 7.79 0.00 50.16

【診療科からのコメント】

婦人科良性疾患では可能な限り術後のQOLを考慮し積極的に鏡視下手術を行っています。産科については合併症を伴う妊娠が多いため、分娩数の約40%が帝王切開術となっています。

■眼科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 253 0.72 4.43 0.40 65.11
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 145 0.38 2.25 0.00 72.50
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 118 0.56 3.60 0.84 68.90
K281 増殖性硝子体網膜症手術 27 0.81 6.07 0.00 60.93
K275 網膜復位術 25 0.40 5.56 0.00 38.00

【診療科からのコメント】

当科においては、手術件数のトップを誇るのは硝子体手術tであり、合計で400件程度を行っています。術前日数が短いのが特徴で、紹介後臨時手術等で速やかに対応しています。白内障手術については、手術時間は総じて10分以内、現在ほとんどが日帰り手術となっているため、全身状態の不良な症例や、水晶体亜脱臼や虹彩緊張低下症、過熟白内障といった難症例などについては、状況に応じて硝子体手術を併用することもあります。いずれの手術においても。最先端の小切開アプローチで行っているため、縫合をすることは殆どなく術後に異物感を感じることは少ないと思います。 また、入院から手術までの時間は1日以内であることがほとんどで、平均術後日数もDPCⅡ期以内であることが特徴です。

■耳鼻咽喉科・頭頸部外科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 68 0.99 5.62 0.00 27.35
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 34 1.00 4.88 0.00 55.59
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 26 0.92 6.81 0.00 53.77
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 26 1.31 5.96 0.00 56.85
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 24 0.04 5.54 0.00 39.62

【診療科からのコメント】

当科では、鼻茸、慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症に内視鏡を用いた手術を積極的に行ってます。重症症例にはナビゲーションシステムを用いた手術を行っています。入院期間は約1週間です。咽喉頭領域では炎症を反復している扁桃炎症例、IgA腎症など、病巣感染症に対して、口蓋扁桃摘出術、扁桃周囲膿瘍症例には切開排膿術を行っています。手術は外視鏡を用いて行っています。扁桃周囲膿瘍の重症例にはCTで膿瘍を確認し切開排膿を行っています。頸部の関しては、甲状腺腫瘍が多く、手術を行っています。神経刺激装置を用いて、術後の声帯麻痺(反回神経麻痺)が起こらないようこころがけています。

■皮膚科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 57 0.40 3.93 1.52 76.46
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【診療科からのコメント】

当科は、近隣の医療機関から多数の皮膚腫瘍の患者さんが紹介されてきます。1位の皮膚悪性腫瘍切除術の対象疾患としては、悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パジェット病などがあります。悪性腫瘍は広範囲の切除と皮弁作成や植皮などの再建術を要するため、入院した上での周術期管理が必要です。そのため、患者数が多くなっています。

■泌尿器科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 126 1.09 4.31 0.00 76.97
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 57 1.09 8.93 0.00 69.70
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 33 3.33 8.97 6.25 73.73
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 32 1.31 3.22 0.00 65.12
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 25 1.00 3.48 0.00 72.88

【診療科からのコメント】

当科では、昨年は経尿道的膀胱腫瘍摘除術が最も多く行われた手術でした。本年にはロボット支援手術が可能となり、前立腺癌、進行性膀胱癌、小径腎癌に対する腎部分切除、根治的腎摘除、腎盂癌に対する腎尿管摘除術を行っています。これらの疾患での低侵襲手術を中心に治療を行っていますが、これまで同様に前立腺肥大症に対するレーザー手術、蒸散手術をはじめ尿路結石や感染症と幅広くの疾患に対する手術を行っています。また、精巣捻転など緊急性を要する疾患に対しても地域医療の貢献のために積極的に受け入れています。今後、設備整備の充実、人員の増員、ともにより幅広く手術加療を行っていく方針を考えています。

■救命救急センター

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K386 気管切開術 27 10.89 37.26 37.93 64.67
K6021 PCPS(1日につき)(初日) 15 0.20 12.13 17.65 61.27
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 10 1.30 16.00 5.26 61.40
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【診療科からのコメント】

呼吸不全、や意識障害が遷延し、長期の気道管理が必要と予測される患者さんは、入院中に気管切開術を受けていただくことがあります。原疾患が回復した後も自立した生活が困難な場合は、近隣の医療機関等と連携し、自立に向けた支援を行う必要があります。心肺停止の患者さんでは、蘇生率や神経的予後改善を目的に、経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)を積極的に導入しています。また、出血、および脳卒中に対して低侵襲なカテーテル治療を常時施行できる体制を整えています。脳血管、胸腔、腹腔血管からの出血に対して、いち早く救命を目的とした止血を行うべく、カテーテル治療や内視鏡的止血術を行います。

■乳腺科

Kコード 手術名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 68 1.13 3.10 0.00 61.82
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 64 1.55 5.16 3.12 69.33
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 35 1.17 6.54 0.00 64.91
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【診療科からのコメント】

当科は、地域性などから合併症を有した高齢かつ進行症例が多いため、いままで全国平均に比べ乳房切除術や腋窩郭清症例が多い傾向にありましたが、数年前から温存手術も増加し、乳房切除を上回るまでになりました。また、乳房の同時再建手術も年間20症例近く行っています。入院期間の延長につながるような術後の合併症は少なく、在院日数は短くなっています。また、退院後も地域連携パスを用いて、近隣の施設との連携を図り、患者、家族の生活の質改善まで考慮した診察を日々行っています。新型コロナウイルス感染症で、受診控えが懸念されるここ数年でしたが、当科では毎年手術症例数が増加傾向にあり、年間213症例になり、さらに増加すると思われます。化学療法の際も、クールキャップなどの導入により、頭皮の脱毛なども軽減することが可能となっています。

7)その他(DIC、敗血症、その他の真菌症及び手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 0.01
異なる - 0.06
180010 敗血症 同一 31 0.22
異なる 58 0.41
180035 その他の真菌感染症 同一 - 0.00
異なる - 0.01
180040 手術・処置等の合併症 同一 29 0.20
異なる - 0.01

【診療科からのコメント】

医療の質の改善に資するため、手術・処置の合併症や感染症の発生率を示したものです。この表における発生率とは、上記のICD10が「もっとも医療資源を投入した傷病名」として選択され、そのICD10に基づいたDPCコードが付与された症例数を集計したものを全体の症例数で除することで計算された率であり、実際の合併症発生率とは異なっています。
・入院契機が「同一」となっているものは、この傷病名がきっかけとなって入院された症例数になります。
・入院契機が「異なる」となっているものは、他の病気で入院された症例で、入院中に重篤な感染症を発症したり、手術の合併症があった場合の症例数です。
当院の手術・処置等の合併症の件数が多い要因のひとつとして、透析患者さんの透析シャント閉塞の対応があげられます。これは、他の医療機関で透析をされている患者さんのシャントが閉塞してしまったなどのトラブル時に当院が紹介されるためです。

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

更新履歴

平成28年9月30日 臨床指標公開
平成29年9月29日 平成28年度データに更新
平成30年9月28日 平成29年度データに更新
令和元年9月30日 平成30年度データに更新
令和2年9月30日 令和元年度データに更新
令和3年9月30日 令和2年度データに更新
令和4年9月30日 令和3年度データに更新
令和5年9月30日 令和4年度データに更新
令和6年9月30日 令和5年度データに更新
令和7年9月30日 令和6年度データに更新
令和8年9月30日 令和7年度データに更新