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細菌とウィルスの違い、知ってますか?

筆者: 感染症科 教授 藤井 毅 掲載日:2015/10/03

細菌とウィルスの違い、知ってますか?

 細菌とウイルスは、人や動物に感染症を引き起こす微生物(目にみえないくらい小さな生物の総称)の代表格です。この2つは、実はまったく異なる生物なのですが、一般の方にはしばしば混同して理解されているようです。

 ウイルスの感染が原因である病気は数多くあります。有名なところでは「インフルエンザ」や「感染性胃腸炎(ノロウイルス)」、去年騒がれた「デング熱」や「エボラ出血熱」、今年騒がれた「MERS(中東呼吸器症候群)」などはすべてウイルスによる病気です。一番身近な病気である「風邪(かぜ症候群)」も、ほとんどはいくつかの種類のウイルスが鼻やのどに感染することによって起こります。一方、細菌の感染によっても極めて多くの病気が生じ、「肺炎球菌による肺炎」、「大腸菌による膀胱(ぼうこう)炎」、「サルモネラ属菌による食中毒」、「溶連菌による咽頭(いんとう)炎」などがあります。ちょっとややこしいのですが、ウイルスも肺炎や咽頭炎などを起こすことがあるので、○○ウイルスによるウイルス性肺炎、△△菌による細菌性肺炎、などと呼んで区別しています。

 細菌はウイルスよりも数10倍〜100倍くらいサイズが大きいのですが、それだけではありません。最も重要な違いは、細菌は自分の力で増殖することができるが、ウイルスは人や動物の細胞の中に入らなければ増えることができないという点です。水にぬれたスポンジの中で細菌は増えますが、ウイルスはしばらくすると消えてしまいます。

 もうひとつの重要な違いは、抗生物質(ペニシリンなど)は細菌を破壊することはできるが、ウイルスには全く効かないという点です。インフルエンザにはタミフルなどの薬がありますが、これは抗生物質ではありません。抗インフルエンザウイルス薬という薬で、インフルエンザウイルスが人の身体の中で増えるのを抑える作用があります。ウイルスに効く薬の種類は限られており、今のところノロウイルスやデング熱ウイルスなどに効く薬はありません。かぜ症候群の原因となるウイルスに効く薬もないので、自分の免疫(めんえき)力によって治すしかありません。そのため、休息と栄養が大事です。かぜ薬は、熱やのどの痛みや鼻水などの症状を和らげる働きがありますが、かぜのウイルスをやっつけてくれる訳ではないのです。


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