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『心臓・血管病のカテーテル治療』

筆者: 心臓血管外科 教授 進藤 俊哉 掲載日:2016/03/31

『心臓・血管病のカテーテル治療』

 心臓血管外科は永らく「切って治す」外科の代表とされてきました。しかし最近では患者さんにより優しくより安全な「低侵襲」治療が発達してきています。その代表は「メス」を使わず「カテーテル」という直径1mm前後の細い管を用いて直す「血管内治療」です。当科もこの治療を積極的 に行っています。

①動脈瘤

 大動脈という体の中で一番太い動脈がこぶ(瘤)のようにふくれ、いずれは破裂するという怖い病気で、あのアインシュタインも腹部大動脈瘤の破裂で亡くなりました。以前は胸やおなかを大きく開けて人工血管で入れ替えるという手術を行っていましたが、今では半分以上の患者さんが足の付け根の小さな傷でできる「ステントグラフト内挿術」という治療を行っています。手術翌日から歩いたりご飯を食べたりすることができ約1週間で退院します。

②閉塞性動脈硬化症

 糖尿病や高血圧などの生活習慣病を持っておられる方は動脈硬化症が進みやすくなります。心臓や脳の血管が詰まって起きるのが心筋梗塞と脳梗塞ですが、同様のことが下肢の血管におきると「閉塞性動脈硬化症」と言われます。重症の壊疽になると足の切断が必要になる怖い病気ですが、そうならないためにはバイパス手術が必要です。しかしこれもバルーン付きのカテーテルで血管を拡げ、金属のステントで再狭窄を予防する「血管内治療」を多く行うようになってきました。手術と異なり局所麻酔で切らずに治療できるため入院期間も数日で済みます。

③下肢静脈瘤

 女性や立ち仕事の方に多くみられる病気で、下肢の静脈が数珠状に拡張し皮膚炎やこむら返りを起こします。以前は静脈抜去術という手術を行っていましたが、重症化することがまれなため治療をためらう患者さんも多くおられました。最近では、レーザーを用いて血管を内側から熱凝固する「レーザー焼灼術」を行うようになってきました。局所麻酔で行えるため日帰り手術も可能ですが、当科では安全のために入院して行っています。

 このように昔は切って治すのが外科の仕事とされていましたが、最近では切らずに治すこともできるようになりました。患者さんの病態によってできる場合とできない場合がありますので、心臓血管病の治療が必要とされた方はためらわずに受診してください。


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