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乳がんの病期分類(ステージ)とサブタイプについて

筆者: 乳腺科 科長 林 光弘 掲載日:2017/10/04

乳がんの病期分類(ステージ)とサブタイプについて

 がん治療の中で、“ステージ”という言葉をよく耳にすると思います。ステージとは何なのでしょうか?

 これは病期分類といって、がんと診断された時点での病気の進行度を表す言葉です。①腫瘍の大きさ、②リンパ節転移の程度、③他の臓器への転移の有無、この3つの要素で、進行度は決まります。


 

 乳がんでは、しこりが2㎝以下で、リンパ節や他の臓器への転移がなければステージIとなります。一方、どんなに小さなしこりであっても他の臓器に転移があればステージIVとなり、きわめて進行したがんということになります。今まではその進行度に応じて早期がんであればホルモン療法、より進行してくると化学療法(抗がん剤)を主体とした治療を行ってきました。しかし、最近、乳がんの領域ではサブタイプという考え方で治療を組み立てることが多くなりました。

 サブタイプとはホルモンレセプター(エストロゲンレセプター、プロゲステロンレセプター)が陽性か陰性か、HER2(ハーツー)蛋白が陽性か陰性か、でがんの性質を見極め、どの薬が効きやすいのかを考えて治療するという概念です。

 例えば、ホルモンレセプター陽性で、HER2蛋白陰性のがんであれば、ホルモン剤を主体に、ホルモンレセプター陰性、HER2蛋白陰性の場合は、たとえしこりが小さくても化学療法を選択します。 現在はこの2種類の指標を用いて治療を選択していますが、近い将来、各患者さんのがんの遺伝子の性質をさらに細かく調べることで、“この患者さんは乳がんの患者さんだけれども、がんの遺伝子の性質を調べると、肺がんに使われる薬の方がよく効きそうだ”、といったことが分かるかもしれません。

個々の患者さんにあった治療をより正確に選択できる医療(プレシジョンメディシンといいます)の時代がすぐそこまで来ています。


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