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抗血栓薬を服用されている患者様の抜歯について

筆者: 歯科口腔外科 科長 小川 隆 掲載日:2012/04/01

抗血栓薬は血管が閉塞されないように血栓の形成を抑える作用があり、脳梗塞や心筋梗塞などの冠動脈疾患、虚血性脳血管障害や慢性動脈閉塞症の既往がある場合に再発予防的な投与が行われています。かつてはこれらの薬を服用されている患者様の抜歯を行う場合には、必ず服用を中断させていました。ところが近年になり抗血栓薬を中断することで誘発される重篤な合併症の危険性が問題視されるようになりました。

海外の調査では、抜歯にあたり薬を中断すると、脳梗塞の発症率が3.4倍になると報告されています。そこで抗血栓薬を継続したままでも抜歯が可能かどうか研究調査が行われ、抗血栓薬は中断せずに抜歯しても重篤な出血性の合併症はほとんど起こらないことが確認されました。

今日では日本においても抗血栓薬は中断せずに抜歯することが一般化されています。

Q.抗血栓薬にはどんな薬があるの?
A.主に抗凝固薬と抗血小板薬があります。
主な抗血栓薬
抗凝固薬:ワーファリン
抗血小板薬:バイアスピリン、バファリン配合錠、パナルジン、プレタール、エパデール、プロサイリン、ドルナー、アンプラーグ、ペルサンチン、ロコルナール、コメリアンなど
 
Q.本当に服用を中断しなくても安全に抜歯ができるの?
A.まず原疾患が安定していることが原則です。もちろん出血傾向がまったくないわけではありませんので、当科では状況により抜歯創に吸収性の止血剤を填入したり、縫合処置を行います。その後ガーゼによる圧迫止血を約30分行い、止血確認後に帰宅していただいております。
 
Q.抜歯してもらうよう紹介状を書いてもらったので自己判断で服用を中止してしまったが、どうしたらよいです?
A.服用を中止したからといって抜歯ができないわけではありませんが、最初にも書きましたように中断したことにより起こる重篤な合併症のほうが重大な問題ですので、速やかに服用を再開してください。抗血栓薬は絶対自己判断では中止しないようにしてください。
 
Q.外来で抜歯は可能でしょうか?
A.ほとんどの症例は外来で対応できますが、ワーファリンを服用されている場合に薬のコントロール状態の指標となるPT-INR値が基準値(2.0~3.0)以下の場合は主治医との相談が必要になります。またワーファリンは術後に服用する抗菌薬や鎮痛剤あるいは食事などの影響により出血傾向が強くなることがあります。そのため一度に多数の抜歯が必要な場合や深くもぐっているような親知らずを抜歯する場合には入院下で行ったほうが安全なこともあります。
 


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