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予測できない薬の副作用

筆者: 薬剤部 部長 奥山 清 掲載日:2012/09/01

お薬が効くメカニズムのことを薬理作用と言います。たまたま薬理作用が期待を裏切る働きをしてしまうと副作用になります。

たとえば便秘の人が下剤を飲んでいるうちに下痢を起こしたとしたら、これは下剤の副作用と考えて良いでしょう。このように、その薬の持つ作用が行き過ぎたり、目的としない臓器に現れると副作用が発生します。血圧を下げる薬を使い過ぎれば、低血圧になります。胃痙攣を治す薬は、消化管の動きを鈍くすると同時に唾液の分泌も抑えてしまうので「のどの渇き」が出てきます。これらは医師、薬剤師などが予測し注意を傾けることが可能な副作用と言えます。診察室や薬局で「これを飲むとこんなことがありますから・・・」、なんて注意されるのは大抵こういう予想できる副作用のことです。

ところが、予測できない副作用というのもあるのです。厚生労働省が特に注意を喚起しているものに、中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal necrolysis:TEN)というのがあります。これは、お薬を飲んだ後、高熱を伴う湿疹、目の充血、咽の痛み、唇のただれなどの症状が出現し、数日のうちに湿疹が全身に広がって、ひどい時は死に至ることがあります。これまで風邪薬、抗生物質、痛み止め、高脂血症治療剤などで例がありますが、どんな薬でも誰にでも起こる可能性があります。お薬を飲んでこのような症状が現れたらすぐに大学病院の皮膚科に電話して「お薬を飲んだら湿疹がでているのですが」と言って下さい。必ず診てくれます。風邪薬を飲んだら咽が痛くなったので、また風邪薬を飲んで重症化してしまった例もあります。

このほかにも怖い副作用は沢山あります。お薬を飲んで「変だ!!」と思ったら、すぐに医師や薬剤師にご相談下さい。


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