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てんかんの診断と治療

筆者: 脳神経外科 講師 須永 茂樹 掲載日:2014/04/01

 てんかんとは、すべての年齢に発症しうる疾患であり神経疾患の中で最も頻度が多い疾患です。語源は、ヨーロッパで広く使われているEpilepsyより古く紀元前200年頃、秦の始皇帝の時代にさかのぼります。

 「てん」は倒れる病という意味で、「かん」はひきつけやけいれんを意味し、もとは小児てんかんを意味する病名でありました。その後、唐の時代に「てんかん」という用語が使われるようになったとされています。現在、WHOの定義では「種々の原因によってもたらされる慢性の脳疾患であり、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに変異に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う」とされています。

■ てんかんの発病率は平均 30人 /10万人 / 年、有病率は平均 5〜10人 /1000人 /日 されており、八王子市の人口553,914人(平成24年3月31日現在)では、発病率:約150人/50万人/年、有病率:約2500〜5000人/50万人/日 となります。数字から見ても決して少ない疾患で無いことが分かります。

■ ある市町村で行ったてんかんに対する市民意識調査では、「てんかん発作の特徴は?」との質問に対して87%の市民は「転倒する全身けいれん」と回答しています。実際、そのような発作は約23%と報告され、 最も多い発作は意識を消失して動作が停止する発作であるとされています。その結果から多くの人は自分の症状がてんかんと分からず病院を受診してないことになります。てんかん発作の治療が行われない場合、 思わぬ事故につながる事も考えられます。実際、てんかんと交通事故との関連性が報道されたのは記憶に新しいことです。

■ てんかんの診断は本人と家族からの問診、さらに長時間ビデオ同時脳波記録が非常に重要となってきます。それらの情報から、1:てんかん発作型の分類 2:発作を起こす脳活動の範囲やその原因での分類を行うことで治療方針を決定します。治療は薬物療法や外科治療が考えられますが、手術適応は薬物抵抗性の発作で“①2ないし3種類の抗てんかん薬による単剤療法または併用療法が2年以上なされている。②MRIでの異常所見あり。③特異的な脳波異常が存在する。 ④発作の抑制されていない状態が2年以上持続している。”などの項目を満たす場合に検討されます。 しかしながら、小児では発作頻度や発作の強さで精神運動発達が遅滞・後退している状態であれば手術を検討することも考慮されます。

■ 当センターの特徴は、南多摩医療圏唯一の小児科・神経内科・救命救急センター・総合診療科等との連携を持ったてんかん診療施設(てんかん学会専門医・指導医の常勤、ビデオ脳波モニタリングシステムの設置、外科治療が提供可能)であります。またてんかん診療施設で救命救急センターを併設している全国でも数少ない施設でもあります。

 


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