糖尿病・内分泌・代謝内科ってどんな科???
筆者: 糖尿病・内分泌・代謝内科 科長 松下 隆哉
このたび2018年10月1日付けをもちまして糖尿病・内分泌・代謝内科科長を拝命いたしました。もとより微力ではありますが、今後もご指導ご厚情よろしくお願い申し上げます。
今一度、糖尿病・内分泌・代謝内科の診療内容のご紹介をさせていただきます。当科では、内分泌代謝疾患全般について診療を行っております。
外来は、毎日2名の医師が担当しています。入院では、8名の医師が2つのグループにわかれ診療を行っています。
糖尿病がもっとも多く、最適な糖尿病治療の選択、合併症の精査、食事・運動療法の指導を行っています。外来ではその他、脂質異常症や高尿酸血症・痛風も診療を行っています。内分泌疾患では、甲状腺疾患がもっとも多くなります。甲状腺疾患・副甲状腺疾患は耳鼻咽喉科と連携をとり、内科的・外科的疾患の精査と治療を行っており、都西部では随一の精査・治療ができます。さらに、下垂体、副甲状腺、副腎、電解質異常症などの内分泌疾患に対して精査・治療を行っていますが、これら疾患は希少疾患にあたり、診断が困難な場合も入院の上、精査を行っています。特に最近は、高血圧患者さんの中から副腎疾患である原発性アルドステロン症による高血圧の精査をされる方が増えています。
特に糖尿病診療が多いのが当科の特徴であり、生活習慣の改善に主眼を置いております。管理栄養士による栄養指導はもちろん、健康運動指導士による運動指導を外来・入院で指導を受けることができます。糖尿病の患者さまの生活習慣の改善に役立つツールをご用意しております。さらに、持続血糖モニター(CGM)を用いた血糖変動も評価しており、隠れた高血糖や低血糖の評価に効果を発揮しておりますので、ご希望の患者さまは担当医に申し出てください。さらに、インスリン治療はペン型のインスリンによる治療だけでなく、インスリンポンプ療法も取り入れております。
診療は関連する各科と密接に連携しながら,総合的・全人的な医療を目指しています。外来・入院診療いずれも、医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床検査技師などメディカルスタッフとチームを作り,ひとりひとりの患者さんに合わせたきめ細かい診療体制を整えています。
最後に地域医療機関との病診連携を行い、多くの患者さまの診療をさせていただいていますが、今後はさらに連携を進め、新たに病気になられた方々の診断・治療が行えるように努力していきます。