社会情勢を踏まえ、大規模災害時の初動対応及びエマルゴによる初療受け入れ 並びに火災対応訓練を実施
令和2年2月15日(土)、大規模地震発生時を想定した、防災訓練が八王子消防署の協力を得て実施されました。
訓練には、池田病院長をはじめ全ての幹部や医師、看護師、医療技術職員、職員宿舎管理人、当センターに入っている業者等延べ170人が参加しました。
この訓練では、大規模地震はもとより、東京2020やウィルス拡大等の社会情勢を踏まえ、災害拠点病院として適切な初動対応と多数傷病者を適切に受け入れ、収容するためのノウハウを学びました。
はじめに、災害対策本部を立ち上げ、当センターに入っている業者を含めたすべての所属からの被害状況報告を受け、情報をトリアージし、緊急度、重要度の高いものから対応し、病床や教職員の確保等を行い、多数傷病者受け入れまでの初動対応を行いました。初動対応の中で、火災対応訓練も行いました。
つぎに、エマルゴという災害医療分野での教育、訓練、シミュレーションのための教育学的ツールで、人形とホワイトボードを使用して行う机上訓練を行いました。
このエマルゴ訓練では、50人ほどの人形の傷病者をトリアージし、電子カルテを作り、移送担当により、重症・中等症エリア、放射線検査、手術室、ICU、一般病棟等へ処置等にあわせて移送し、その中で、入院調整、臨床工学部による医療機材の調達、職員統括による職員の配置等を行っていきます。実災害にほぼ近い形で訓練ができるもので、大変有用な訓練です。
参加者は、災害発生時の病院全体の流れ、各所属での行動要領、多数傷病者受け入れ要領について真剣に学びあうことができ、大きな成果を収めることができました。
池田病院長は、いつどのような災害が発生しても、このような訓練を今後も継続的に経験することにより、適切な対応ができるように備えていきたいと気を引き締めていました。
(総務課防火防災対策室長 丸山幹夫)
災害対策本部立ち上げ
消防署と合同での火災対応訓練
人形をけが人としたエマルゴ訓練