『心筋梗塞』からあなたの命を救うのは、 あなた自身が病気を知ること!

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『心筋梗塞』からあなたの命を救うのは、 あなた自身が病気を知ること!

筆者: 循環器内科 科長 田中 伸大

 心臓の病気の中でも、心筋梗塞という病気は、急に発病し命を落とす危険性の高い病気です。病気から命を救うためには、少しでも早く病院に来ていただくことが重要です。

 近年日本でも、食事の欧米化や高齢化の影響により、狭心症・心筋梗塞という病気が増えています。特に心筋梗塞は、命を落とす危険性の高い病気ですので、その特徴を良く知っておいていただくことが重要です。

 八王子医療センターが開院したころ、40年前は、心筋梗塞という病気にかかると5人に一人が命を落としていました。しかし心臓のための集中治療のネットワークである“東京都CCUネットワーク”が始まり、死亡するリスクは半減しました。

 もちろん八王子医療センターも開設当初より“東京都CCUネットワーク”に参加し、八王子地区の心臓病救急治療に当たっていました。その後もカテーテル治療の発展により、かなりの心筋梗塞の患者さんの命を救うことができるようになりました。“病院に着いてからカテーテル治療を行うまでの時間”を短縮することが、病気の救命率を上げるためには非常に重要であるため、当院でも365日24時間体制で、救急診療を行っています。しかし、それ以上に大事なのは、“病気になってからカテーテル治療を受けるまでの時間”の短縮なのです。胸が苦しくなった時に、“まだ大丈夫だから”、“夜中だから”、“自分が心臓病にかかるはずないから”、などと考え、自宅で我慢してしまって病院に来るのが遅れると一大事になることもあります。糖尿病をお持ちの方は、時に胸の苦しさをあまり強く感じないため、“まさか自分が心筋梗塞”とは思わないことも多いようです。しかしその糖尿病を持っていること自体が心筋梗塞を起こす大きなリスクであることを認識しておかなければなりません。

 心筋梗塞の症状は、胸全体が“押さえつけられる”、“締め付けられる”、“重い”などと感じることが多く、15分以上持続し、時に冷や汗や吐き気を伴うことがあります。場所も胸に限らず、顎が締め付けてきたり、左肩やみぞおちの痛みとして感じたりすることもあります。本人は痛みを強く感じていなくても、顔色が蒼くなっている場合には要注意です。

糖尿病のほか、高血圧症、高コレステロール血症で通院されている方、タバコを吸っている方、メタボと言われている方は、心筋梗塞を起こしやすいと言われていますので、上記のような症状が起こった場合には、すぐに病院・救急隊に連絡をして、相談するようにしてください。病院に到着する時間が遅れるほど、命を落とす危険性が高くなる病気であること知っていることが大切です。