2019年10月 令和元年台風15号災害 DMATロジスティックチーム派遣
令和元年台風15号災害では、千葉県を中心に建物損壊、停電や断水など大きな被害が発生しました。
当院は、厚生労働省からの要請に基づき、DMATロジスティックチーム隊員1名を9月12日から6日間にわたり派遣しました。
派遣人員:救急救命士 1名
DMATロジスティックチームとは、厚生労働省が実施する「DMATロジスティックチーム隊員養成研修」を修了した者により構成され、都道府県庁や被災地域に設置される医療活動本部業務において、情報収集・分析や医療チームの指揮調整などの本部活動を行う専門のチームです。
台風15号災害では、安房圏域に設置された医療本部に全国から計11名のDMATロジスティックチーム隊員が派遣され、当院から1名派遣しました。
当院の隊員は安房地域の本部において、下記のような業務を行いました。
- ・保健医療調整本部におけるロジスティクス業務
- ・患者搬送(転院搬送・自衛隊基地までの搬送)
- ・被災地域の医療施設の被災状況スクリーニング調査
- ・地域消防業務状況の調査・連携
- ・安房地域医療センターの本部業務支援
- ・地域保健師支援体制の調整
- ・保健所業務移行に向けての体制調整
被災地域の医療本部には、様々な医療チームが参集します。全ての医療チームが共通理解を持ち効率的な活動を行うために、毎日朝と夕2回の医療チームミーティングを行います。
本来、DMATロジスティックチームは患者搬送は行いませんが、地域の消防救急業務が逼迫しており、患者搬送が可能な医療チームも不足していることから、自ら患者搬送を行いました。
被災地域内の医療施設の被災状況を把握するために、各医療チームを実際に医療施設へ派遣して現場を見て調査します。
当院のDMATロジスティックチーム隊員は、地域の被災状況のスクリーニング調査を行うために、千葉県内から参集した医療チームの指揮調整を行いました。