ご挨拶
放射線部では一般X線検査、CT検査、MRI検査、血管造影検査、核医学検査、放射線治療などを行なっており、八王子市の協力のもと、最新の高度医療機器を整備して、診療各科や地域の医療機関へ、診療や治療の為の適切で有効な画像情報を提供しています。
スタッフ
技師長 林 盛人
診療放射線技師 41名
受付 6名
専門・認定資格 取得状況
・X線CT認定技師
・肺がんCT検診認定技師
・磁気共鳴専門技術者
・血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師
・検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
・超音波検査士
・放射線治療専門放射線技師
・放射線治療品質管理士
・第1種放射線取扱主任者
・核医学専門技師
・医療情報技師
・医用画像情報精度管理士
・放射線管理士
・臨床実習指導教員
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診療科長
大久保 充 -
技師長
林 盛人
主な検査や治療と機器保有数
【放射線診断部門】
主な検査や治療 | 機器保有数 |
---|---|
一般撮影(胸部・腹部・骨など) | 3台 |
X線TV | 4台 |
CT(検出器320列 256列 64列) | 3台 |
MRI(磁場強度3.0T、1.5T) | 3台 |
血管造影(心臓・頭部・胸部・腹部・四肢など) | 4台 |
乳房撮影 | 1台 |
骨塩定量 | 1台 |
歯科用撮影 | 1台 |
パノラマ撮影 | 1台 |
【放射線治療部門】
主な検査や治療 | 機器保有数 |
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リニアック(X線4/10MV・電子線 4/6/9/12/16MeV) | 1台 |
治療計画用CT | 1台 |
【核医学部門】
主な検査や治療 | 機器保有数 |
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デジタルガンマカメラ | 3台 |
PET-CT | 1台 |
一般撮影
一般撮影部門には、胸部・腹部・骨などの撮影(レントゲン撮影)をするX線装置の他、X線マンモグラフィー装置、骨塩定量装置、歯科撮影装置、移動型X線撮影装置などがあります。
【レントゲン撮影】
胸部・腹部・全身の骨を撮影する検査です。
撮影部位により、装飾品、湿布、カイロなどをはずしたり、更衣をしていただくこともあります。
【マンモグラフィー】
乳房のX線写真です。マンモグラフィー認定技師により検査を行います。
乳房を板で挟み、なるべく薄くすることで被曝が減り、病気が見つかりやすくなります。
場合によっては多少痛みを伴うこともありますが、検査を受けられる方のご理解、ご協力がとても大切です。
【骨塩定量測定】
骨粗鬆症の予防や治療を行なうため、骨中に含まれるミネラル成分の量(骨量)を測定する検査です。
いくつかの測定法がありますが、当院ではもっとも精度の高いDEXA法(二重エネルギーX線吸収法)にて検査を行っています。
X線TV検査
当院にはX線TV装置が設置されている検査室が全部で4室あります。
X線TV装置とは、放射線と造影剤を用いて体の中を透視し、体の構造を観察したり、手術後での体の状態を観察したりと用途は多岐に渡ります。
【当院で行われている主な検査・治療】
・ バリウムを用いた上部消化管造影検査(胃、食道の観察)・下部消化管造影 検査(大腸の観察)
・ 胆石除去や病気により狭くなった総胆管に対してステント(金網様の管)
を用いて拡張する手術など、内視鏡を併用した肝胆膵検査及び治療
・ 肝胆膵、消化器(胃・大腸・直腸)、泌尿器(腎臓・膀胱)等へ外科的手術を行われた患者さんに対する手術後処置(チューブ挿入・抜去等)や経過観察
(手術部位に対する縫合状態の観察)をするための造影検査
・ 椎間板ヘルニアに対する治療、骨折部位に対する整復術や固定等の治療
CT検査
CT(Computed Tomography)とは、X線を身体に照射することで得られたデータをコンピュータで計算処理することで身体の様々な断面を撮影できる検査です。
当院では現在3台のマルチスライスCT装置が稼働し、様々な部位や疾患に対して診断に必要な画像を提供しています。
GE社製 Revolution Apex
CT検査には大きく分けて2種類の検査方法があります。
・単純CT検査
造影剤を使用しないで撮影する方法
・造影CT検査
造影剤を静脈注射して撮影する方法
(アンギオCTや心臓CTも含まれます)
~ CT検査を受けるにあたって ~
・ 当日の食事や服薬中のお薬は医師からの指示がない限り、通常通りでかまいません。
・ 撮影する部位によっては、検査着に着替えていただいたり、貴金属類をはずしていただいたりすることがあります。
・ 検査時間は5分から20分程度となります。(検査内容により異なります)
・ 検査中は、検査室のスタッフとマイクを通して会話ができます。気分が悪くなった時などはすぐにお知らせください。
MRI検査
MRI(磁気共鳴画像)とは、放射線を使用せず、強い磁石と電波を使って体の内部の状態を検査する方法です。いろいろな角度から体の断面の写真を撮影することができます。
当院では現在3台のMRI装置(静磁場強度 3.0T1台 1.5T2台)が稼働し、様々な部位や疾患に対して診断に必要な画像を提供しています。
SIEMENS社製 MAGNETOM Vda 3.0T
~ MRI検査を受ける時の注意 ~
MRIで使われる磁石や電波は、人体への影響はありません。ただし、次のような方はMRI検査を受けられないことがあります。担当医または検査担当者にお知らせ下さい。
・ 心臓ペースーメーカや刺激電極などを身につけている方
・ 体内に脳動脈クリップや人工関節、人工内耳などの金属が埋め込まれている方
・ 外科手術を受けたことがある方
・ 妊娠、または妊娠されている可能性のある方
・ 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
・ 刺青のある方
血管撮影
血管撮影とは動脈や静脈に『カテーテル』と呼ばれる細長い管を挿入し、カテーテルから『造影剤』を注入して目的の血管を描出する検査のことです。
カテーテルは足のつけ根や腕などの皮膚を小さく切開し血管の中に挿入しますので、外科的手術などに比べてお身体の負担も少なく済ませることができます。
カテーテルを目的の血管まで進めて撮影を行うことで、血管の走行や病気などを詳細に写すことが出来ます。
さらに血管の中に入ったカテーテル内に特殊な器具を入れ血管内治療と呼ばれる治療を行うことも出来ます。
【当院で行われている主な血管内治療は】
・ 腫瘍を栄養している動脈をつめる“血管塞栓術”
・ 腫瘍を栄養している動脈から抗癌剤を注入する“動注療法”
・ 細くなっている血管を広げる“血管拡張術”
・ 動脈瘤などを閉塞させる“コイル塞栓術”
・ 脳梗塞など血の塊により詰まってしまった血管を再開通させる“血栓回収・溶解療法・血管形成術”などがあります。
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SIEMENS社製 血管撮影装置
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SIEMENS社製 IVR-CT搭載血管撮影装置
放射線治療
放射線治療とは主にがんなどの悪性腫瘍を対象としており手術・化学療法と並ぶがん治療の三本柱の一つです。
放射線を体の外から照射して、がん細胞内の遺伝子にダメージを与え、がん細胞を縮小させたり消失させたりするための根治治療から骨転移による疼痛、脳転移による神経症状等を和らげる緩和治療まで幅広い役割を担っています。
VARIAN社製 CLINAC iX
【特徴】
・ 手術に比べて体の負担が少ない
・ 機能、形態の温存が期待できる
・ 化学療法と併用できる
・ 全身状態が良ければ外来通院での治療が可能(仕事しながら治療が可能)
・ 高齢者に対する根治が望める
【当院での放射線治療】
リニアックという治療装置から発生させた高エネルギーX線・電子線を使用して治療を行っています。放射線は目に見えず、治療中は痛みや熱さなども感じません。通常の照射の他に高精度な照射も行っており、照射部位によっては呼吸同期システムを使用しております。
核医学検査(アイソトープ検査・RI検査)
核医学検査とはX線検査、CT検査、MRI検査、超音波検査と同様に主に画像から病気の有無や治療の効果判定等に役立てる検査法です。
検査の特徴として放射線(主にガンマ線)を放出する放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)を成分とした放射性医薬品を注射や飲み薬で投与して、必要な時間経過した後、専用のカメラを使って人体の機能や代謝を画像にし、病気の有無や病態を把握して診断します。
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SIEMENS社製 Symbia Evo
(ガンマカメラによる撮像) -
GE社製 Discovery PET/CT 710
(PET/CT装置)
核医学検査は検査の種類により、検査前に守っていただく注意事項が必要な場合がありますので、検査の際は予約票をご確認下さい。