中央検査部

診療受付時間

月曜日〜金曜日  8:30〜11:00
第1・3・5土曜日  8:30〜10:00

休診日

日曜日 / 祝日 / 第2・4土曜日
4月の第3土曜日 / 年末年始

住所

〒193-0998
東京都八王子市館町1163番地

042-665-5611
診療受付時間

月曜日〜金曜日  8:30〜11:00
第1・3・5土曜日  8:30〜10:00

休診日

日曜日 / 祝日 / 第2・4土曜日
4月の第3土曜日 / 年末年始

〒193-0998
東京都八王子市館町1163番地

042-665-5611

ご挨拶

血液や尿などの成分分析や、直接人体に電極等を装着し体の状態を調べる事を臨床検査と言います。医師の判断により種々の臨床検査を行うことによって病気の診断、治療等に役立てることができます。当センターにおける中央検査部門は

採血室
生理検査室
エコーセンター
生化学検査室・緊急検査室
血液検査室
免疫血清検査室
一般検査室
輸血部・採血血液分離室
微生物検査室

に分かれています。検査業務内容に関しては各部門紹介より ご覧いただけます。
中央検査部では2交代制により24時間、救急医療に対応しています。

資格取得状況

・認定検査技師:一般検査、血液検査、輸血検査、心電図検査
・二級臨床検査士:血液検査、臨床化学検査、病理検査、微生物検査、 呼吸生理学検査、循環生理学検査、神経生理学検査
・二級臨床病理技術士:血液学、血清学、臨床化学
・超音波検査士:循環器領域、消化器領域、体表臓器、泌尿器領域
・緊急臨床検査士  ・神経生理専門技師
・血管診療技師   ・国際細胞検査士
・臨床工学技士   ・西東京糖尿病療法士
・医療情報認定技師 ・医用質量分析認定士
・日本DMAT     ・東京DMAT
 など50 種類以上取得

  • 部長
    澁谷 誠

  • 技師長
    小山 正晴

採血室

採血室では血液採取のほかに、尿採取、喀痰検体、便検体など検査物の受付、出血時間検査を行っています。
 予約検査としては糖負荷試験、MA-8(高栄養流動食)負荷試験、尿素呼気試験(ピロリ菌判定試験)を行っています。

受付時間

平日(月〜金)8:15〜16:00
土曜日(第1・3・5のみ)8:15〜12:00

• 当日診察と採血がある場合は正面玄関ロビーの予約専用受付機(8:15〜)にて受付して下さい。採血のみに来られた時、または診察する科と採血予定の科が異なる場合は再診受付の受付機にて採血を行う科を指定して受付して下さい。

• 受付後は受付票をホルダーに入れて採血室窓口まで御越しください。窓口にて、整理券をお渡しします。

• 整理券の番号で採血を行います。

注意事項

食事

• 基本的には朝食を摂らない空腹時採血になります。

• 食事をされますと検査ができない場合があります。

• 但し、検査内容によっては食事をして来ても良い場合がありますが全て担当医の指示によりますので、受診科へお問い合わせ下さい。

採血時

• 採血をされる事が不安な方、以前に採血で気分が悪くなった事がある方はあらかじめお申し出ください。

• 採血の順番が近くなりましたら腕を出しやすい状態でお待ち下さい。

• アルコールやテープでかぶれた経験のある方は採血担当者へお伝え下さい。採血時に本人確認の為お名前をおっしゃって頂いております。

• 採血後は5〜10分間しっかりと採血部位を押さえて止血してください。

採血室混雑状況

• 午前中は大変混雑いたします。混雑状況により診察予約時間までに採血が終わらない場合もありますので診察前検査やCT、RI検査前採血の患者さんは早めに採血室に御越し下さい。

一般採血

診察前採血

• 診察1〜2時間前に採血をして頂きます。

• 検査の内容によって10分で結果が出るものから1時間ほどかかる検査もあります。

診察1週間前採血

• 次回診察の1〜2週間前までに採血していただく検査です。

• 次回診察日までに検査結果がそろいます。

予約検査

糖負荷試験

• 糖分(高栄養)の含まれている薬を飲んで頂き30分・1時間…おきに採血する検査です。(医師の指示によって時間、採血内容、尿検査の有無が異なります。最長で3時間程かかります。)

• 検査当日の食事は一切禁忌になります。また、検査終了まで飲食できません。薬については医師の指示に従ってください。

尿素呼気試験

• 14:00以降の検査になります。

• 採取バッグに息を入れていただく痛みのない簡単な検査です。

• 検査当日の朝食は9:00までに必ず済ませ検査終了まで飲食できません。但し、水だけは検査開始1時間前までは飲んで頂いても構いません。

• 9:00以降に食事をされた場合、食後5時間たたないと検査できませんので予約日に検査できない場合もあります。検査時間は20分程度です。

生理検査とは?

人体の各部位の機能を調べる検査を生理検査と言います。例えば胸に電極を置き心臓の電位を調べる心電図検査など調べる部位や方法によって様々な情報を得る事が出来ます。
生体信号(情報)を採取する為患者さんの協力が無ければ診断に充分な結果が得られない場合がありますので患者さんに気持ちよく検査を受けて頂けるように心がけております。

どんな検査をしているの?

当センターでは以下の検査を行っています。

  • 心電図、(安静時、CVR-R)
  • 24時間心電図(ホルター心電図)
  • 24時間血圧計
  • 運動負荷心電図
  • レートポテンシャル
  • 脈波(加速度脈波、ABIなど)
  • 呼吸機能検査
  • 脳波
  • 針筋電図
  • 神経伝導検査
  • 誘発電位各種
  • 睡眠時無呼吸症候群検査(PSG・アプノモニタ)
  • 聴力検査

検査内容は?

代表的な検査を幾つか説明します。

心電図

手足と胸に電極を着け波形を記録します。痛みの無い簡単な検査です。波形から不整脈、狭心症、心筋梗塞などの判定をします。

エコーセンター

エコー(超音波)検査とは、人間の耳には聞こえない数MHz~十数MHzの高い周波数の音波を対象物に当てて、その反射を映像化することで対象物の内部の状態を検査することのできる画像検査法の一つです。心臓や腹部、頸動脈、乳腺、甲状腺、下肢、体表など、さまざまな部位をみることができます。

どんな検査をしているの?

当センターでは以下の検査を行っています。

  • 経胸壁心エコー(超音波)
  • 経食道心エコー(超音波)
  • 頸動脈エコー(超音波)
  • 腹部エコー(超音波)
  • 乳腺エコー(超音波)
  • 甲状腺エコー(超音波)
  • 下肢深部静脈エコー(超音波)
  • 下肢表在静脈エコー(超音波)
  • 体表エコー(超音波)

検査内容は?

代表的な検査を具体的に紹介します。

・経胸壁心エコー(超音波):
体表から体内に向けて超音波をあて、心臓の動きや大きさ、弁の動きや性状、そして血流情報をリアルタイムに観察することができます。
心筋梗塞、狭心症、弁膜症、先天性心疾患、心筋症、心膜炎等の診断や経過観察、そして心機能評価を行います。

・腹部エコー(超音波):
主に観察する臓器は肝臓、胆嚢、膵像、腎像、前立腺、膀胱、脾臓、などです。
この検査では腫瘍(良性・悪性)、胆石、腎結石、脂肪肝、肝硬変などの病気を発見できる場合があります。

生化学検査室

患者さんの血液・尿を用いて、肝臓・腎臓の機能や、糖尿病などの検査を行っています。

どんな検査をしているの?

当センターでは以下の検査を行っています。

肝臓の検査

  • AST(アスパラギン酸トランスフェラーゼ)
  • ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)
  • γ-GT(γグルタミルトランスフェラーゼ)
  • LD(乳酸脱水素酵素)
  • ALP(アルカリフォスファターゼ)
  • Bil(ビリルビン)
  • TP(総蛋白)
  • Alb(アルブミン)

腎臓の検査

  • BUN(尿素窒素)
  • Cre(クレアチニン)
  • UA(尿酸)
  • Ca(カルシウム)
  • IP(無機リン)

心臓の検査

  • CK(クレアチンキナーゼ)
  • AST
  • LD

膵臓の検査

  • Amy(アミラーゼ)
  • P-Amy(P型アミラーゼ)

骨の検査

  • ALP
  • Ca

炎症の検査

  • CRP(C反応性蛋白)

貧血の検査

  • Fe(血清鉄)
  • TIBC(総鉄結合能)
  • UIBC(不飽和鉄結合能)
  • Fer(フェリチン)

糖尿病の検査

  • Glu(血糖)
  • HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
  • GA(グリコアルブミン)

脂質(動脈硬化)の検査

  • TC(総コレステロール)
  • TG(中性脂肪)
  • LDL-C(低比重リポ蛋白コレステロール)
  • HDL-C(高比重リポ蛋白コレステロール)
  • LP(a)(リポ蛋白a)

検査項目によっては重複しているものが有ります。基本的に、悪化してくると高値になる項目はに、低値になる項目はに、その時により高値にも、低値にもなる可能性がある項目は、黒で表示しています。

変動のある項目

• GLU:食事の影響が有ります。食後に高値になるので、基本的には早朝空腹時の採血になります。HbA1c・GAは、影響有りません。

• TG:食事の影響が有ります。食後に高値になります。脂っこい食事で影響が強く出るようです。コレステロールの方は、それほど影響有りません。

• CK:激しい運動の後で、高値になります。

• UA:継続して蛋白質(特に肉類)を過剰摂取すると高値になります。

• γ-GT:継続してアルコールを摂取していると高値になります。

• Fe:朝、高値になります。夜(午後9時頃が最低)、低値になります。

施設間(他の病院)で検査データが違う事が有りますが、これは測定法の違い・使用している単位の違いなどによるものです。

血液検査室とは

血液中の細胞(赤血球や白血球など)を調べたり、貧血の度合いを調べたり止血の機能を調べる検査です。

どんな検査をしているの?

血液中の血球(赤血球、白血球、血小板)の算定、血液像(血液細胞の種類を分類)、血液凝固因子・線溶因子の測定、出血時間、赤血球沈降速度、血小板凝集能、などの検査を行います。下記に詳しい内容を記載します。

血球算定(血算)

血液を自動分析装置にかけ、3つの細胞(赤血球、白血球、血小板)に分け細胞数と同時にヘモグロビン数(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)(血液に対しての血球の濃度)を算定します。
赤血球、Hb、Ht:貧血の有無を調べる検査です。低値を示した場合、貧血と考えられます。さらに、この3つの値を数式で算出しMCV、MCH、MCHCという数値を求める事により貧血の種類の判定に用います。

• 白血球:体の中の異物に対する攻撃をする役割を持ちます。風邪のときなどでも上昇します。

• 血小板:止血に関与しています。

• 網赤血球:赤血球の生産具合の良し悪しを調べるために用いられます。

血液像

血液中の細胞の形態を顕微鏡で観察します。特に白血球をさらに分類(分葉核球、好酸球、好塩基球、リンパ球など)し、比率を算定します。

凝固・線溶検査

• 凝固検査:血液が固まるために必要な因子についての検査です。各因子はPT、APTT、フィブリノゲン、アンチトロンビンIII PTはワーファリンなどの血液をさらさらにする薬の治療効果の検査にも用いられます。

• 出血時間:耳たぶに小さな傷をつけ、血液が完全に止まるまでの時間を測定します。

• 線溶検査:血液が固まり過ぎないように働く機能の検査です。FDP、Dダイマー、プラスミノーゲン、α2PI、 FMC

• 赤血球沈降速度(血沈):炎症などの検査です。

• 血小板凝集能:血小板の働き具合を調べる検査です。

免疫血清検査室

血液や尿を用いて抗原抗体(ウイルスなど)を調べたり、腫瘍マーカー(癌関連検査)、ホルモン検査、薬物血中濃度などを調べています。

緊急検査

緊急検査では生化学検査や血液検査などの一部の緊急時に重要な検査項目を短時間で報告できるように各検査室とは独立して検査を行っています。その為夜間の宿直体制での検査はここで行われています。
検査項目は生化学検査の一部、血液検査の一部、尿検査の一部のほかに血液ガス分析(血液中の酸素などの量を測る)を行っています。

一般検査

主な検査は尿定性検査で、尿中の糖や蛋白の濃度を調べています。さらに詳しい検査として尿沈渣検査があり、これは尿を顕微鏡で観察し、腎臓や泌尿器系に病変があるかどうかをみる検査です。
その他に、便潜血検査や寄生虫検査、髄液検査などを行っています。

輸血部・採血血液分離室

輸血部では院内で行なわれる輸血が安全にそして適正に使用されるように勤めています。輸血に必要な血液型や輸血製剤適合検査(交差試験)、輸血用血液の管理や輸血に関する情報の管理、移植の為の検査、自己血採血などの業務を主な仕事にしています。 ご存知のように、人の血液型はA、B、O、ABの型があり、これらの血液型と輸血する血液型を合わせてから適合検査を行い、患者さんに使用しても良いと判断したもののみを提供しています。 輸血療法は献血で得られた他人の細胞を体の中に入れるので、一番身近な移植と言えます。それゆえに、輸血をすることで、赤血球が壊れたり、発熱や蕁麻疹がでたり、感染症を起こすといった、副作用が出ることもある治療方法なので、患者さんの担当の医師と協力して患者さんの役立つ、安全で適正な輸血を行なうようにこころがけています。

微生物検査室

微生物検査では、感染症(食中毒、髄膜炎、肺炎、中耳炎など)の原因菌(起炎菌)を調べています。原因菌を調べる検査には、主に塗抹検査、培養・同定検査、薬剤感受性検査などがあります。

どんな検査をしているの?

患者さんから提出される様々な検体(喀痰、尿、糞便、髄液、血液など)を培地(多くの栄養素を含有)で培養し病原性の疑いのある菌を検出します。培養により検出された菌に対し、その菌名の決定と抗生剤の効果を確認するための薬剤感受性検査を行います。 一連の検査は通常3日〜1週間くらいで報告が完了しますが、抗酸菌(肺結核などの原因菌)を目的とした検査では、8週間の培養を行います。 微生物検査室では、迅速検査としてクロストリジオイデス・ディフィシル毒素検出やノロウイルスの検出を実施しています。また免疫血清検査室ではインフルエンザウイルス抗原検査、RSウイルス抗原検査、A群溶連菌抗原検査、ロタウイルス抗原検査、アデノウイルス抗原検査などの迅速検査も実施しています。

実際の仕事

塗抹染色検査

患者さんから提出された検体をスライドガラスに塗って染色し顕微鏡でどんな菌がいるか調べます。

培養検査

患者さんから提出された検体を感染症の原因となる様々な菌種を発育させる為に適した培地(栄養分、色素などを含んだ寒天)で培養し、目に見える大きさにします(1〜2日程度)。次に細菌は種類によって色・形・生化学的性状が異なるのでこれらを調べる事で菌を見分けることができます。

同定/薬剤感受性検査

菌の名前を確定(同定)し、どんな薬剤に対し効果があるかを調べる検査(薬剤感受性)を行います。

その他

院内の感染制御活動にも積極的に取り組んでいます。耐性菌の検出情報、血液培養の陽性報告など毎日院内に向け発信しています。

一般細菌 一般培養細菌 塗抹
※1 培養 特殊菌培養 病原性大腸菌
※2(ベロ毒素、血清型(O抗原))
抗酸菌 抗酸菌 核酸増幅PCR 塗抹※3 抗酸菌培養
※外注検査(結核菌、非定型菌M,avium、M,intracellar)
迅速検査 細菌 尿中レジオネラ抗原 尿中肺炎球菌抗原 
CDチェック(C.difficile抗原) A群溶連菌
ウイルス ロタウイルス アデノウイルス インフルエンザウイルス RSウイルス

※1グラム染色 ※2カンピロバクター・淋菌 ※3蛍光染色及びチールネルゼン染色